日常の旅と冒険
2020年 07月 24日

コロナ禍による緊急事態宣言で外出自粛の期間中、この状況が収束した後にやりたいことや、行きたい場所などを考えて、100本のブログ記事にしました。
今、ソーシャルディスタンスを保ちつつ少しずつ外出できるようになって、その「やりたいこと100」を実現しているところ。
この日は、「プレミアボックスシートで映画を観る」という夢を実現しました。

『千と千尋の神隠し』を特別価格の1,100円で見ることができたのと、この日はポップコーンもドリンクも買わなかったので、「じゃ、浮いたお金で席をアップグレードしよう」と思い、プラス1,000円払って、ちょっと豪華なボックスシートに。シートの材質や見た目もちょっと高級な感じで、ゆったり広々していて、快適でした。しかも、感染対策で前後左右の席に人がいない状態で、落ち着いて映画を観ることができました。
映画が終わって、外に出て。「さて、これからどうしようかな」と。久しぶりになんとなく、旅をしているような感覚で。しばらく外出もしていなかったので、地元の街なのになんだかとても新鮮で、観光客にでもなったかのような気分。
東京メトロの24時間乗り放題の切符を買っておいたので、この日はそれを使って都内の行きたい場所に行って、やりたいことをやることに。幸い、やりたいことの候補が100以上もありますからね。
というわけで、東京タワーへ!

埼玉の田舎の方に住んでいた小学五年生の頃、父に連れられて東京タワーを訪れたことがあります。うちの父は、子供を連れて行楽とかが苦手な人で、普段から家族と会話もなく、僕の中では家にいる間はいつも酔っ払ってる人というイメージで。だからこそ、こういう外出の記憶がよく残ってたり。特に、母が不在で父とだけ出かける時は、どんなに楽しげな場所に行っても台無しにする天才のような。なんなんでしょうかね。楽しむということを知らないで育ったような、昭和前期の人なので。
後楽園遊園地に行った時も、楽しそうな乗り物がいっぱいある中、そのどれにも乗らずに、かろうじて観覧車だけには乗ったものの、あとは売店やゲームコーナーを覗いたり、鏡の部屋に入ったことしか思い出がないのです。僕は、5人戦隊ショーが観たくて観たくてたまらなかったのですが「今日はもう時間がないから、また今度来ようね」と言われて、その「今度」の機会が二度と訪れることがなかったのを46になった今でも寂しく思い出します。他にも、1月4日に上野の国立科学博物館に来た時は、2時間半かけて電車でやって来て、博物館の入り口でその日は休館日だと知り、そのまま何もせずに2時間半かけて家に帰ったことがあります。最悪のお出かけ。他にも、スペースシャトル展で月の石を見たかったけど行列にならべなかったり、さいたま博で人気のパビリオンは素通りをしてなんだかよくわからない、行列のないマイナーな国や団体の展示だけを観て帰るとか。
楽しみ方を知らない人たちなのですよね。そして、今思うと、僕も「これを見たい!やりたい!」ってのを言えない子供でした。いつも親の顔色を伺って、空気を読もうとするような。だから、そういった行楽的な場所に行くのがあまり好きではなかった。貧乏人が行楽地で惨めな気分を味わう感じで。他の人が楽しそうにしてるのを見てるだけとかね。
そう、話を戻して。小学生の頃に父と訪れた東京タワー。なぜか、階段で上ることになるんですが。あれは、なぜだったんだろう?なぜ、エレベーターを使わなかったのか。昭和の人たちなので、エレベーターが苦手なのか。そもそも、父は人混みも乗り物も苦手な人で。たぶん、そんな理由で階段にしたんじゃないかな。
子供の足に、600段の階段はなかなかキツくて。でも、上った時の達成感はありました。記念のノートをもらったのを覚えてます。青色の表紙で、東京タワーのイラストが描かれているもの。父の分も僕がもらったので、その二冊のノートはずっと家にありました。
そして今回、30年以上ぶりに、再び東京タワーを外階段で上ってみました。上ってみると、結構あっという間で。自分の記憶の中では、もっと大変だったと思ってましたが。大人になって、体も大きくなり、体力もついたんでしょうね。






展望台で、日本の伝統芸能のショーをやってたので、ここでもソーシャルディスタンスを保ちながら観覧。ここでもなんとなく、観光客の気分で。
この日は他にも、愛宕山にエレベーターで上ってNHK博物館を覗いた後、一度降りてから再度「出世の石段」でもう一度上って愛宕神社にお参りして、御朱印をいただいたりなどして。と、無印良品でコオロギせんべいを買ったりなどしましたね。






久しぶりに、なんだか旅をしているような気分で。その場その場で次の行き先を考えて、スマホで情報を調べて、それをどんどん実行する、と。
ブロガーとして、こういう旅の体験を次々と記事にしてたことを思い出しました。今は、旅の案件はほとんどないけれど、個人的にそのスキルを生かしつつ、旅を楽しむというのは今後もやっていこうと思います。
日常の中に、旅の冒険を!
by t0maki
| 2020-07-24 01:32
| ライフスタイル>旅
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