
『深夜にあなたと本を読む。』という、SchooのLive Audio Book企画。よかったです。
ライブで、読み聞かせをしてくれるという。オーディオブックともまた違った感じで。録音ではなく、そこに人がいて、語りかけてくれる感じが素敵です。
寝る前に、良心が絵本を読んでくれるような感覚。
アントン・チェーホフの『可愛い女』が、今回の朗読の本。これって、「女」って書いて「ひと」って読むんですね。と、朗読を聴いて理解しました。
神西 清さんの日本語訳で、初版は1940年ですね。時代がかったセリフ回しとか、あるいは耳慣れないカタカナの固有名詞とか、黙読するのと朗読を聴くのとでだいぶ雰囲気が変わって面白いです。
Kindleで探して、タブレットにダウンロードして、文字を目で追いながら、朗読を聴いていました。
無料で購入できます。
『可愛い女』
https://www.aozora.gr.jp/cards/001155/files/43645_29265.html

先日、お試し期間の間だけAudibleに登録して、『アルジャーノンに花束を』を英語で聴いてみたんですよ。やっぱり、Kindleの機械音声による読み上げよりも、きちんと人間が読んでくれる方が、伝わってきますよね。しっかりつくりこんだオーディオブックも良いですけど、今回のように生放送の読み聞かせも素敵です。

時々、ちょっとひっかかって噛んでしまうこともあるのですが、それもライブ感があって良いです。
だって、プレミャンニコフの娘でツィガン村に住むオリガ・セミョーノヴナ、オーレンカが主人公で、ヴァーシーリイ・アンドレ―イチ・プストヴァーロフやイヴァン・ペトローヴィチやプストヴァーロフ夫婦なんて名前が出てきたり、ヴァガニコヴォ墓地とかモギリョフ県とか、読むのタイヘン。
よく読めるなぁ、と、感心ですよ。もっと読みやすい本もあったと思いますが、それはそれ。素敵な本です。
子どもがベッド絵本を読んでもらうように、こんな深夜のオンライン読み聞かせも良いなと思ったのでした。
今回、朗読をしてくれたのは、徳田葵さん。
5月から毎月開催しているSchooでの僕の授業に、受講者代表のパーソナリティという形でサポートしていただいています。
徳田さんの明るくて落ち着いたサポートのおかげで、いつも安心してオンラインの授業ができるので、とても感謝。
毎週火曜日の夜23時から、30分間ずつ読み進めていきます。
Kindleか青空文庫で、「芝居なんぞどこがいいんでしょうねえ?」あたりまで読んでおくと、次の回も続きからすぐにストーリーが入ってくると思いますよ。
次回も楽しみです。
深夜にあなたと本を読む。