デザインについて考えてみたり
2020年 06月 29日

僕も、5月から月に一回Schooで先生をやらせてもらっているので、授業の内容だけでなく、教え方や機材なんかも勉強させていただきつつ。
佐藤さんと出会ったきっかけは、とある「美術史」をテーマにしたイベント。ミニマルと装飾的なトレンドの間を振り子のようにゆらゆらいったり来たりする美術史の潮流を分かりやすく説明してくださったのを覚えています。良いイベントでした。
その後、Facebookでつながっていて。僕が中銀カプセルタワービルに1ヶ月間滞在した時も、遊びに来てくださいました。
で、これは最近知ったのですけど、僕がWebデザイナーだったころに購入したDreamweaverの解説本、著者が佐藤さんだったことに最近気づきました。そんな前からご縁があったとは。いやはや。
というわけで、佐藤さんがSchooで数年ぶりに授業を受け持つということで、受講予約をして、当日の生放送に参加。
シンプルに情報をデザインするためのポイントなどを教えていただきました。
全三回のうち、今回は『論理的にすじ道を立てた「情報のデザイン」』がテーマ。
ビジネスなどのプレゼン資料作成にも役立つ、シンプルで分かりやすい情報の構造の作り方を「トランプを投げる」という実演で紹介されていました。
で、ここからはデザインについての僕の個人的な意見というか、普段思っていることを書きますね。
個人が様々なデジタルツールを使って情報発信ができる時代。「デザイン」のスキルも、特定のデザイナーだけでなく、みんなが身につけるべき時代だと思います。僕も、大学でアートを専攻し、一時期デザイナーという肩書で仕事をしていたので、それなりにデザインについて考える機会もあり。
個人的に思うのは、デザイナーは、イラストレーターとは違うということ。もちろん、見栄えのする美しい意匠をつくるのもデザイナーの仕事ですが、その一つ前に、情報を伝わりやすいように整理するというのが実は一番大きな仕事であり。それが出来た時点で、最終的に整理したものを形にするのはある意味簡単である、と。その、整理の部分が一番大変。
すなわち、デザインとは、ものごとをあるべき姿に「整理する」っていうことなんですよね。
プロダクトデザインにせよ、サイトやウェブサービスの画面(UI)デザインや、カスタマーの体験(UX)をデザインするのも、それぞれをユーザーの視点で使いやすく、分かりやすいように、情報や構成を整理する、ということ。視覚的なデザインももちろん重要ですが、それは全体の一部でしかない。
と、思っているんですけどね。
その中で、フォントやレイアウトの知識やノウハウ、コミュニケーションの心理学的な原理とか、あとは色の組み合わせであったり、シンボルや形の持つ意味を理解したりとか、錯視みたいなことも含めて、デザイナーはいろいろ学ぶべきことがいろいろある、と。
デザインのあるべき姿、というか。かっこいいけど、使いづらい、ってのはダメ。特にプロダクトデザインは、見た目が良いけど使いづらいってのはアウトです。
これについては、延々と語っていられるけど、今回はこのへんで。
佐藤さんの授業、次回は7月22日。『より伝わる「色」や「フォント」の取り入れ方』というテーマです。
これは、ぜひ身につけておくべき知識。楽しみです。
by t0maki
| 2020-06-29 11:26
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