「国立国会図書館デジタルコレクション」で読める、個人的オススメ
2020年 05月 22日

国立国会図書館のデジタル版で、著作権切れの作品がPDFとかでダウンロードできるので、こないだいろいろ探しつつ、自分が実際にダウンロードした中でいくつか面白そうなものを紹介します。
まずは、梶井基次郎さんの『檸檬』。昭和21年に出版された本をスキャンしたもの。PDF形式でダウンロードもできます。
旅をする時に、よくこの檸檬を持ち歩いていたので、いつの間にか自分の中で「旅と言えばこの本」、みたいな感じに。短編集なので、どこからでも読めるし、良いところで止めても大丈夫。個人的に、好きな本です。
次は、夏目漱石先生の『彼岸過迄』
確か、こないだもおすすめの本で書いたけど。僕にとってこの本は、ロサンゼルスに住んでいた頃の、週末のコインランドリーの思い出なのですよ。そこで、ラテン音楽などを聴きながら、読んでいたので。これが、国立国会図書館デジタルコレクションで読めるのは嬉しい。
江戸川乱歩さんの作品も、『怪人二十面相』などいろいろあってオススメなのですが。
ちょっと変わった本がこちら。
『世界犯罪叢書2変態殺人篇』っていう本。実際にあった犯罪を小説で表現しているの、なんかゾワゾワする。
昭和の雰囲気満載です。
古い公文書的な資料もいろいろ公開されている中で、かなり異色で、かつ面白かったのがこの本。
『満洲国皇帝陛下御来訪特別警戒記録』っていう、1935年に満州国皇帝愛新覚羅溥儀が来日した際の、警視庁などによる警備の記録がまとめられた本。
もちろん、当時の極秘資料です。こういうのも、読めちゃうんだなぁ。これもまた、当時の時代が反映されていて面白い。特高とかも出てきます。
と、この記事を書き終えた後に、タモリ倶楽部を観ていたら、明治時代のレシピ本っていうのが紹介されていて、スマホで探したら国会図書館のデジタルコレクションで見つかった。『弦斎夫人の料理談』っていう本。夫の村井弦斎は、『食道楽』っていうグルメ本を書いたり、『婦人世界』の編集顧問をやったりしてた人。その奥さんが書いた本ってことになってるみたいだけど、読んでみたら明らかに村井弦斎が書いてるっぽいんだけど、どういうこと?いや、わからんけど。
とにかく、面白い本でした。夫人と記者との会話形式で、料理について語るんだけどね。現代の女性雑誌にそのまま載せても良さそうな。「本当にこれ明治時代の本なの?」ってくらい、今読んでも全然古くない。まだ、少ししか読んでないけど、これはオススメ。
こちらはまだ冒頭文しか読んでないけど、村井弦斎さんの『食道楽:縮刷』もこちらに。
外出を自粛している期間に、こういう読書も面白いですよ。
by t0maki
| 2020-05-22 18:50
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