物語をつくってみる「ストーリー講座」のワークショップ
2020年 05月 11日
今回も、楽しかったねぇ。
CQ(Central Question)とDC(Dorama Curve)の組み合わせで、物語の核になる大まかな流れをつくってみる。CQが種だとすると、DCが枝葉。そこに、肉付けをしていくとストーリーが完成する。
思ったんだけど、物語の流れみたいな、方向性のベクトルを意識すると、つくりやすいかな、と。あちこちにぶつかりながら、跳ね返りながら、ひとつの方向に向かっていく。最初から意図した方向の場合もあるし、あるいは進んでいくうちに違うゴールが見えてきたりね。この、ボールの跳ね返りが自然であればあるほど、物語に違和感なく引き込まれる。
なんとなく、自分の頭の中でそんなイメージができてきた。
後半の実践的ワークショップでは、実際にCQとDCをつくってみました。
1個作ればよかったんだけど、こういうのって一気に数を多く出すのが楽しいので、最初の10分でCQを7個つくって、次の20分ではDCを2個つくってみました。
で、結果、つくってみたくなるような物語の種を見つけたので、今後このアウトラインに肉付けをしていって、作品を完成させてみたいと思います。
下記が、実際にワークショップ中に考えた、2個目のDCのアイデア。
以前から、童話『泣いた赤鬼』の後日譚を書きたいと思っていたんですよね。で、それをドラマカーブの7つのポイントに当てはめてみると、こんな物語ができました。
* * *
『泣いていた赤鬼』
1.果たして赤鬼は、村人と仲良くなることはできるのだろうか?
2.青鬼のおかげで、村人と仲良くなることができた。
3.親友の青鬼がいなくなり、心に穴が開く。村人と仲良くなったがそれは一時的なこと。すぐに、人間の短所に気づく。「もう一度、青鬼のところに戻りたい!」
4.村を離れ、もう一度青鬼を探す旅に出る。
5.途中で、他のおとぎ話の主人公たちとも合流する。
→つばめと王子様
→ハメルンの笛吹き
→犬、猿、キジ
6.青鬼を見つける
→みんなと幸せに暮らす
7.桃太郎と一寸法師と、なぜかカニ
が襲いに来るが、みんなで協力して撃退してエンディング。
* * *
親友の青鬼と別れて、村の人たちと仲良くなった赤鬼。
でも、本当は青鬼とずっと一緒にいた方が幸せだったのかもしれないっていう話。
それに気づいた赤鬼は、青鬼を探す旅をする。で、道中で仲間と出会って、っていう、ストーリーの流れ。
この、CQとDCのエクササイズはとても面白いので、この後いろいろ作ってみたいと思います。
7つのポイントをひとつの型としてとらえつつ、その中でボールの跳ね返りのような自然なストーリーの流れがつくれると良いんだな。そして、なるべく人間の本質に近いところのテーマであれば、観る人の共感を受けやすい、と。
期待を大きく超えたところに、感動が生まれる。欠点を克服するとか、あるいはスキルを伸ばすとか。あるいはみんなで、降りかかった災難を乗り越えるなど。
シンプルな構成の方が分かりやすくて良い。ただし、フラクタルのようにパターンの中にさらにパターンがあるのも面白い。箱の中で、いくつかのボールが動き回っているような感じかな。
ストーリー講座、実践的なワークショップも加わって、ますます面白くなってきた。
by t0maki
| 2020-05-11 11:58
| アート>もの書き
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