編集の柿内さんにお目にかかった流れで『漫画 君たちはどう生きるか』を読んでみた

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 先日、たちばなやすひとさんと柿内芳文さんが登壇する、『ストーリーの学校 vol.1』という勉強会に参加してきました。



 
 以前、たちばなさんのシナリオ講座に参加して、そこでストーリーテリングの法則とか、ドラマカーブなどを教わって、とても面白かったので。今回のテーマは、「共感・没入・感情移入の正体」ということで、「感情とはなにか?」みたいなことも学びつつ。感動と感情の違いなどについて考えました。
 
 で、今回ゲストでいらっしゃった柿内さんと言えば、この本の編集を担当した方。
 
 『漫画 君たちはどう生きるか
 
 というわけで、イベントが終わって割とすぐに、この漫画の原作である、吉野源三郎さんの児童小説は読んでました。
 良い本でしたよ。しみじみ心に染み込んできた。児童書なんだけど、大人が読んでも良い感じ。

 この原作をベースに、柿内さんが編集を担当して、こちらの漫画の方も最近出た、という流れ。
 
 読んでみて、びっくり。
 同じ素材で、こうも違う作品ができるものか、と。
 
 そもそも、表現手法が小説と漫画ということで、根本が異なるわけですが。この、ストーリーの組み立て方、見せ方がガラッと異なる感じで。「今風」というか、わかりやすくて読みやすい。そして、感動ポイントもしっかり押さえてある。
 
 小説ならではの「ノート」の部分はしっかりそのまま活字で残して、他のストーリーの部分はきれいに入れ替えて、整えて、主題や物語のポイントが理解しやすいようになっている。
 
 すばらしい!
 
 オリジナルの小説の方も好きでしたよ。なんなら、泣いた。
 一度ストーリーを読んじゃってるのでさすがに今回の漫画の方で泣くことはなかったけど、作品としてこういう編集の仕方もあるんだなぁ、って、面白かったです。
 
 宮崎駿さんが、今年この作品をベースにしてアニメ映画を作っているって聞いたけど、その後どうなってるんだろう?
 
 漫画、売れてるらしいので、買って読むと良いと思います。
 発行部数がたくさんある本らしく、古本屋さんでも買えるかも。
 
 今回僕は、Amazonの中古で購入しました。
 
漫画 君たちはどう生きるか (単行本(ソフトカバー))
https://amzn.to/2wwRByx

by t0maki | 2020-03-28 11:25 | Comments(0)