キャッチボール

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僕が「キャッチボールしよう!」って声をかけたら
彼は「良いよ!」って答えてくれたので、
僕が彼に向ってボールを投げたら、
彼はバットで思いっきり打ち返してきた。

僕が「サッカーやろう!」って声をかけたら
彼は「うん、やろう!」って答えてくれたので、
僕が彼に向ってサッカーボールを蹴ったら、
彼はバットで思いっきり打ち返してきた。

僕が彼に「バスケやる?」って声をかけたら
「もちろんやるやる!」って答えたので、
僕が彼に向ってバスケのボールをパスしたら
やっぱりバットで打ち返してきた。

彼は、キャッチボールを知らないのだろうか?
あるいは、知っててわざとやってるのか?

みんなで卓球をすることになったけど、
僕らは彼を誘わなかった。

バレーボールをやろうとしたら、
彼がバットを持ってやって来たので、
みんなあわてて逃げた。

みんなでドッジボールをしてるところを
彼は遠くから眺めていた。
とても寂しそうだった。

「じゃ、バッティングする?」って僕が彼に訊いたら、
彼は満面の笑みを浮かべて「うん!」と答えた。

僕はボールを投げた。
彼はそれを思いっきり打った。
彼は、とても嬉しそうだった。
そんな彼を見て、僕も嬉しくなった。

彼はずっとボールをバットで打ち続け、
なかなかバッターの順番を代わってくれなかったが、
まぁそれはそれで良いかなと僕は思った。





by t0maki | 2020-03-18 23:18 | Comments(0)

書くこと、つくることが好き。旅をしながら写真を撮ったり、製品レビューをしたり、思いつきでいろんなところに飛び込んでみたりします。英語と走ることが得意。

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