明け方、眠れないので

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ShortNoteに書いたんだけど、一応ブログにもアップしとく。明け方に目が覚め、そのまま眠れずにいる。

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文明が終わりを迎える時、それは壊滅的な攻撃でもなく、未曾有の災害でもなく、ただ、病人が最後の息を吐くように、萎んでいくようなものなのかもしれないなと思った。徐々にエネルギーややる気が失われていき、怠惰に飲み込まれ、向上心をなくし、お互いがお互いを罵り、中傷しあうようになって、ゆっくりと確実に知識やスキルが失われていく。劇的な変化というよりも、なだらかに進行する終焉へのカウントダウン。
それが、文明の終わりへの道筋なのではないかな、と。
今の世の中は、ちょうど過渡期にきているように思う。60年代から70年代にかけての「科学万歳」という時代は終わり、文化も文明も、人々の意識も、ゆっくりなだらかに衰退していく。
もしかしたら、いつの時代も同じなのかもしれない。他人を陥れたり、傷つけたり、利己的に自分のことしか考えてない人はいつの時代にも居ると思う。SNSは、人間の愚かな部分を記録して目に見える形で広めているが、もともとその愚かさは記録されてなかっただけでそこに存在していたのかもしれない。
なんにせよ、ヒーローの時代は終わった。現代は、姑息な臆病者が生き残る。
最後の息を吐き切った時、この文明は終わりを迎える。それは、意外とすぐなのかもしれない。

by t0maki | 2020-02-26 04:17 | Comments(0)