Hard Eightとリノ
2020年 02月 04日
以前、観たことがあったのだが、だいぶ前だったため、ストーリーの流れを忘れてた。ポールトマスアンダーソン氏が監督だったのも忘れてた。けど、観始めたら「あ、リノだ」ってのを思い出したよ。
リノ、ネバダ 。
90年代に、僕がいた街。
ここの大学に留学してたのでね。
映画を観ながら「あ、ここ知ってる!」って風景があちこち出てきて、頭の中が思い出を追いかけて忙しいことに。
今でも、「あそこを曲がると、あの道に出て、そのまま行くとあの店があって…」など、頭の中で地図を思い描くことができる。大学の4年間、ずっとこの街に住んでたからね。
道を挟んだ向こう側がもう大学の敷地。深夜過ぎでも歩いて帰れるので、僕はよく明け方になるまでアート学部棟にこもって課題制作をしてたよ。
好きな人はいたけど恋愛をしてる余裕もなくて、周りに人はいたけど割と孤独だったと思う。まぁ、それはいつでもずっとそうなのだけど。
楽しかったですよ。日々学んでいることとか。そこでの体験が。「あー、今オレ、こんなとこにいるんだ」ってのが、まるで現実感のない白昼夢のように。そこにいる自分がなんとも不思議だった。
まぁ、その感覚は今でもたまにあるけどね。あの体験のおかげで、今僕はここにいる。あそこで身につけたのは、英語とアートだけじゃない。
by t0maki
| 2020-02-04 20:15
|
Comments(0)