ストーリーテリングの法則

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「感動させるぞ!」とか意気込むと、とたんにそこで嘘くさくなる。わざとらしいストーリーとか、過剰な演技や演出とか、しらじらしいお涙頂戴な作品を観てるとケツの穴がムズムズかゆくなる感じがしてたまったもんじゃない。顔をしかめて「やめてくれー」って叫びたくなる。
 
一方で、感動させる物語って、つくりがしっかりしてるんだよね。ストーリーのお作法、みたいなものが確かに存在する。観ている人の感情を揺さぶり、共感させ、最後にはしっかり感動させてくれる作品。やっぱり、そこには感動のテンプレートともいえるルールが存在する。
 
というわけで、ストーリーテリングの法則を勉強中。と言っても、そんなに複雑なものではなく。例えば、観客が共感できるように、ストーリーや登場人物にある程度リアリティを持たせて、表面的な部分だけでなくしっかりと世界観を作りこむとか。物語のテーマや目的を明確にすることとか。困難や苦悩に直面してもしっかりと乗り越えるとか。
 
よく言われてるのが、起承転結っていうパターン。
 
起:物語の出だし。登場人物や世界観の説明
承:何かが起こる。本題の部分
転:そしてターニングポイント。苦難や困難に立ち向かうなど
結:エンディングに向けての盛り上がりと目標達成へ

 
もういっこ、序破急ってのもありますね。
 
序:序盤、物語の出だし
破:何かが起こる
急:エンディングに向けての急展開

 
シド・フィールドによる、ハリウッド映画の三幕構成なんていうものも。
 
設定 (Set-up):登場人物や世界観の説明。主人公が目指すものを紹介
対立 (Confrontation):障害に立ち向かうが敗北。ターニングポイント
解決 (Resolution):本当の意味を見つける

 
ポイントは、ストーリーで伝えたいことを明確にすること。主人公の目的を分かりやすく観客に伝える。そして、各フェイズごとのエピソードのアップ&ダウンをしっかり構築していくこと。物語の目的に対して直線的に進行するのではなく、ターニングポイントをしっかりつくること。
 
目的と、ターニングポイント。これがストーリーのエッセンス。
矢印を意識すれば良い。これを視覚的に表したのが「ドラマカーブ」というグラフ。物語の方向性やターニングポイントを視覚化するメソッド。
 
もちろん、すべての物語がこの法則にのっとってるわけではないけど、ストーリーをつくるときにこのへんを意識してつくると観客を引き込んで感動させることができるよね、と。
 
もちろん、ルールを知ったうえで、それを壊してみるのもあり。いずれにしても、知っておいて損は無いと思う。
 
引き続き、ストーリーテリングについて勉強中なのです。
 

by t0maki | 2020-01-28 15:25 | Comments(0)