偶発的な必然性のある写真

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傘を広げたら、何かがハラリと落ちた。拾い上げると、小さな一枚の写真だった。チェコの写真。昨年、中銀カプセルタワービルの部屋で写真展をやろうとした時に、プリントしたもの。

結局、この写真は使わなかったので、折り畳み傘に紛れてずっと鞄の中に入ってたらしい。

たぶん、Twitterの背景画像をこの写真にしてるはず。チェコの南モラビア地方を移動中に、バスの中から撮影したもの。別に、どうという写真では無いのだが、そのアノニマス性というか、なんだかよくわからない写真というのが、なんか気に入ってる。

誰にでも撮れる写真がある。観光地に行って、同じ場所で同じようにシャッターを切れば同じように撮れる写真。一方で、誰も撮らない写真もある。偶然に写ったか、その時にしか撮れない写真。

自分にしか撮れない写真が撮れると嬉しい。その瞬間を切り取るということ。偶発的な必然性。とか、そんな感じ。

この写真が、それ。


by t0maki | 2020-01-08 23:18 | アート>写真 | Comments(0)