歌舞伎の音と所作

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初めて観た歌舞伎が、「風の谷のナウシカ」で良かった。ストーリーは頭の中に入ってるから、純粋に歌舞伎の表現を楽しむことができたし、特徴を掴むこともできた。あと、イヤフォンガイドは素晴らしい。

歌舞伎を観てから、なんとなく日常の中にも歌舞伎の音とか所作が入り込んでくる感じがして。

電車の扉が閉まるところで誰かが走って乗ってきたら、「歌舞伎だったら、ここでツケを鳴らして、乗り込んだら見栄を切るとこだな」とか。

漫才やコントを見てても、なにやら歌舞伎のお作法が見え隠れする。喋り方や、盛り上げるポイント、手の動きとか。たぶん、いろいろ繋がってるんだろうな。

驚いたのは、声優の台詞回しや喋り方が、歌舞伎のそれと近いこと。まぁ、宮崎さんが書くシナリオの特徴ってこともあるんだろうけど。歌舞伎役者と声優さんの喋り方が似てた。

そういった伝統的な表現をしっかりと押さえた上で、さらに新しい表現を見つけるのが良いんだろうな。

歌舞伎を観ることができて、日本のストーリーテリングの原点に近いものに触れられた気がする。古きをたずねて新しきを知る、って感じ。

by t0maki | 2019-12-26 22:39 | Comments(0)