映画三昧の週末。ストーリーを追いながら

「シナリオ講座」を受講した流れで、今週はストーリーラインを気にしながら、「ドラマカーブ」を意識して何本か映画を観た。

まずは、途中まで観てた「モータルエンジン」。世界観がすごい。ジブリを実写版にしたとき、目指すのはこのビジュアルだと思う。ただ、原作があるせいだと思うけど、なんか中身が物足りない。特に、キャラクター描写が中途半端で、感情移入ができないし、感動もいまいち。すごくストレートな脚本なんだけど、人物に深みが足りなかった。というのが感想。三部作くらいにして、じっくり共感できる魅力的な人物を描けたら、すごい作品になったのに。

次に見たのは、コミューター。リーアムニーソンの。邦題は、トレインミッションかな。これも、すごく面白い映画だったけど、観客の評価はいまいち。それは、突っ込みどころが多いため。そもそもの前提の部分が「それはないだろ」ってなると、観客が離れていってしまう。

僕はその点、最初からストーリーラインを追いかけるためのフィクションとして観てたから、かえって楽しめた、と。

シナリオ講座を受講してから、映画を見るときのポイントが少し変わって、「作品」として評価できるようになった気がする。単なる物語という以上に、人が作った作品としての物語の評価に。

レストランに行って、ただ単に美味しいというだけでなく、予算や立地や素材や歴史や必然性や時代なんかも含めて、「これは良い料理だ」って判断するような。つまり、右脳と左脳の両方で価値を見極めること。あるいは、心と、頭と、両方で感じるというべきか。

そんなわけで、さっきJOKERを観てきた事は書いたけど、今週末は映画三昧でした。

やっぱり、映画は好きですよ。