『JOKER』のストーリー構成とは?フィクションの中で妄想を描く
2019年 12月 15日

『JOKER』観終わった。先日の「シナリオ講座」で話題に上ったので観ておこうかと。もともとがフィクションの世界で、妄想をテーマに扱うので、「どこからどこまで?」っていう疑問が残るが、そこには多分正解はない。観客が思うように理解すれば良いと思う。ヒントはあちこちにありそうだが。

ドラマカーブを意識しながら観てたのだけど、主役がヴィランだから、上下の軸がたまに逆さになるんだよね。一般的にマイナスなことが、この作品のストーリー的にはプラスになるとか。そこらへん、難しいね。
地下鉄の3人がターニングポイントと思いきや、妄想に気づいたところが実はボトムだったりとか。カーブが何個かあるイメージ。でも、結構ストレートにエンディングに向かっていった感じではある。後半ほとんど妄想だけどね。
ヒントは、テレビを見ながら妄想するシーン。後から出てくる種明かしは冗長なところもあるけど、でも全体として良いバランス。あえて、正解は作らないあたり、キューブリック監督にも似ていて。
つまりは、良質な映画作品を目指すということ。成功してると思う。
by t0maki
| 2019-12-15 17:12
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