台風一過の中銀カプセルタワー

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台風一過の中銀カプセルタワービル。雲ひとつない青空に、白い壁が映える。

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遠くから見た時に気づいた。
「あ、台風の影響だ」と。

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ネットがズレてる!中のカプセルの一部が丸出しになってる。

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外壁の落下物を防止するためのネット。何年に装着されたものかは分からないけど、これがあるために何やら外界から隔てられた廃墟感があった。

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久しぶりに、ネットがないカプセルを外から撮る事ができた。

ひとつひとつのカプセルは、25年で交換される予定だった。それこそが、メタボリズムというこの建物の構造だったのだから。そして今、47年経過した。想定する期間の、倍近く。

そりゃ、ね。ボロボロになるよね。

近くにある、丹下健三さんの似たコンセプトのビルは、まだまだ元気そうですね。静岡新聞の建物。

でも、築地の電通ビルは、すでに立ち退き。あのビルも、築地の街をビル同士で繋ぐ壮大な構想があったんだけど、それは実現されずに、普通に建てられた。そういうもんか。

静岡新聞のビルも、本来ならあそこから空中回廊で周りのビルの連結するかんがえだったんだけどね。

建築って、考えてる時は面白いけど、実際に立ててみるといろんな理由で実現しないことってあるんだな、と。

そこが、面白いところでもあるんだろうけど。

47年間残ったおかげで、僕は黒川紀章さんが設計したカプセルに住む事ができるんだから。

いよいよだ。

by t0maki | 2019-10-14 11:57 | 中銀カプセルタワービル | Comments(0)