可愛らしいプレス機のプロジェクトを支援しました

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大学で、僕はアートを学んでた。

専攻は「陶芸彫刻」なんだけど、興味があればどんなクラスでも受講してた。そもそも、僕が人類学部からアート学部へ転部したきっかけも、アートのクラスを取りすぎたからなんだけど。
そんなわけで、「版画(Print Making)」のクラスも受講してみたというわけ。

これがね、めっちゃ楽しかったんですよ。

オーソドックスな版画の手法だけでなく、写真やイラストをカラーや白黒でコピーして、インクを溶解して転写する手法にハマりまして。クラスはとっくに終わったのに、ずっとプレス機を使わせてもらって作品をつくり続けてた。卒業間際の個展とか、卒業後のグループ展にも、この版画の技法を使った作品をたくさん展示してました。

転写による、イメージの劣化。

コピーし続けることによって、もともとの画像がどんどん崩れていく。エントロピーの法則。Everything has tendency to break downっていう。

そんなこんなで、作品をたくさんつくった。

でも、卒業してからは、版画作品はほとんどつくっていない。

「プレス機がない」っていうのは、言い訳なんだけどね。

買おうと思ったことはある。値段を調べて、画材屋さんにも見に行ったりして、「やっぱり高いかなぁ」「どこに置くんだよ、これ」とか、なんだかんだあって、購入には至らなかった。

そんな中、こんなおもちゃのような可愛らしいプレス機を発見。

キックスターターで支援を受付中とのこと。

そりゃ、買いますよ。値段も安いし、置き場所にも困らないし。

なによりも、オープンソースのデータってのがすばらしい。壊れたら、自分で3Dプリンタで出力して直せる。面白い時代だなぁ、って。

大学卒業後、デジタルの世界いどっぷりと浸かって、画像のリタッチもコピペも自由自在。そんな中、やっぱりこういうアナログの版画の手法を使った作品作りも良いなぁと思うんです。

9月頃に製品が届くようで、今から楽しみ。


オープン プレス プロジェクト
https://openpressproject.com/


by t0maki | 2019-04-19 17:40 | アート | Comments(0)