インスタ映えやエモい写真のその先
2019年 04月 02日
20年以上前、リノやロサンゼルスに住んでた頃、銀塩写真を自宅のバスルームで焼いてた。どれも、自分にとっては大切な写真。
この感覚は、写真を見ている人とは共感できないものかもしれない。僕の、個人的な思い出だからね。
シャッターを押した時の感情が、そのままその写真に込められてる。その時の自分に戻ることができる。
普遍的で汎用的なモチーフで郷愁を誘うのもひとつの手法だと思うし、カラフルで派手なモチーフで人目をひくのも悪くないけど、僕はやっぱり個人的に思い出のこもった写真が好きだし、そういう写真をたくさん撮りたいと思うよ。
ロサンゼルスの宝石デザイン会社で広告用の写真を撮るのを仕事にしてた時、綺麗なだけの写真を撮るのが嫌になって、しばらく写真から離れてしまった。でも、そのあとトイカメラに出会って、「やっぱり写真って面白い」と思うようになったんだ。
おもちゃのようなカメラをいろいろ買って、4連写カメラを空中に放り投げながら撮ってた。ブリキ缶に穴を開けただけのピンホールカメラで撮るのも好きだった。
別に、トレンドを作る必要もないし、全員で流行りを追いかけるのもめんどくさい。撮りたいものを撮りたいように。自分にとって大切な写真を撮りたいと思う。
by t0maki
| 2019-04-02 22:29
| アート>写真
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