アートのマーケットのこととか
2019年 03月 15日

アート作品を売る、もしくは買うということについて。アートのビジネス的なマーケットの仕組み。
まず、アーティストがつくる。
それをギャラリーが買う。
それをお客さんに販売する。
もちろん、アーティストから直接買うこともあるだろうけど、役割的にはこの3つかな。
・アーティスト
・ギャラリー(キュレーター)
・購入者
これが、書籍だったら。
・作家
・出版社(編集者)
・書店
・読者(購入者)
アートのマーケットにそんなに詳しいわけではないけど、書籍の場合は間に入る人が結構多いイメージ。作家さんと一緒に企画を練って、販売戦略を立てる出版社とその編集者がいる。本屋さんはリアル店舗もあるし、オンラインショップもある。で、ここがいちばんのポイントだと思うけど、買う人が多い。つまり、マーケットが大きいから、こういう仕組みが成り立つ。
アートの場合は、そもそも買う人が限られている。そして、版画や印刷の技法を除いて、作品は一点ものが多い。よって、価格が必然的に高くなる。
この他にも、古本市場とか、オークションとか、作家さんに収益が入らない流通経路もあるけど、そこはひとまず置いといて。
ここまでが前提のハナシ。
このアートのマーケットで、作品を売るには?少ないとは言え、アート作品を買う人はいる。「売れないアーティスト」が、「売れるアーティスト」になるには?
ギャラリーに持ち込む。キュレーターの目にとまるような作品をつくる。お客さんに直接売る。
いずれにせよ、必要なのはブランディングとマーケティング。ここらへんは、アートに限らず全ての製品に共通している。製品と、その背後にあるストーリー。それをきちんと丁寧に伝えること。PRは大事だし、時には広告も有効だろう。
そこらへん、全てギャラリーに任せるというのももちろんアリだと思うけど、そこまでになるにはまずは売れなければいけない。
そもそもの「アートのマーケット」自体を大きくするというのも、もうひとつの課題。普段、アート作品を買わない人にも知ってもらい、買ってもらうには?
やっぱりここも、丁寧に価値を伝えることが大事なんじゃないかな。そして、ファンを増やすということ。そのコミュニケーション。
とにかく、良い作品をつくるというのは当たり前のこと。それは、誰だってやってる。その中で、結果を残すには?
ご縁を大切にすることかな。そして、つながりを少しずつ広げていく。なんどもいうけど、丁寧に。自分から動くということ。
すると、意外なところから話が舞い込んできたりする。そういったチャンスを確実にものにするために、スキルを磨き、作品をストックし、スピード感がある対応ができるように。
待っているだけというのが、いちばんダメ。エサをもらう巣の中のヒナのメンタリティだと、飛び立つことはできないよ。小さなチャンスを確実にものにして、次のステップを目指していくこと。
そして運が良ければ、良い人たちに巡り会うことができて、アーティストとして素晴らしい作品を世に残すことができるかもしれない。
と、語ってる僕はアーティストではなく、「日曜アーティスト」なわけだけど、ブログを書いたりワークショップを開いたりしていると、そういうコミュニケーションの大切さはすごくよく分かる。実際に、いろんなご縁ときっかけもいただいてるし。そこから新しいことが生まれて、世界が広がってるのも実感してる。
で、最後の一言としては、ありきたりのことなんだけど、一度しかない人生なんだから、めいっぱい楽しもうぜ!ということなんだな。どんどんチャレンジしていこう。
by t0maki
| 2019-03-15 10:20
| アート
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