Are you feeling lucky?

第三回プラチナブロガーコンテストを開催!
「アート・デザイン部門」部門に応募します。

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「あなたはラッキーですか?」っていうメールが届いた。カタコトの日本語、たぶん機械翻訳。

「僕は、ラッキーなのかな?」

大学卒業したら、ホームレスになった。アメリカ西海岸、住所不定無職の状態で「職探しの旅」。現実からどんどん希望が失われてくのを目の当たりにしつつ、絶望に飲み込まれそうになるのを足を踏ん張って必死に耐え、ここから抜け出すために必要な「奇跡」を待ってる状態。

あれから20年、僕がここにいるのは、やっぱり「奇跡」なんだろうな。ラッキーだったんだろう。

■うっかり留学
高校卒業して、海外旅行にさえ行ったこともないのに留学を決意した。高校の英語の授業が大嫌いだった。その反動で、どうしても英語を喋りたくなった。アメリカに渡って、英語を身につけ、ついでにスペイン語も学んだ。

■アートにはまる
留学した当初は人類学を専攻してたんだけど、アートが面白くて手当たり次第にクラスを取りまくってたら、気づいたらアート学部に転部してた。奨学金を少しもらい、なんちゃらっていう賞もとった。で、卒業したらホームレスになった。

■広告フォトグラファーになる
卒業後、アメリカ西海岸で「職探しの旅」をしてたんだけど、あまりにも仕事が見つからなくて腐りかけてたら、ダウンタウンにある宝石デザイン会社で「フォトグラファー」として雇ってもらうことになった。奇跡だね。そこでPhotoshopを使った画像編集とウェブ制作の知識を得て、日本に帰国後はインターネットサービスプロバイダーに勤務して、ゴリゴリのITの道に進みつつ、ウェブデザイナーが本業になる、と。

■ウェブ制作からモバイルへ
自分でも個人のサイトを山ほど作りつつ、さらに仕事でもクライアントのサイトを作りつつ、本格的にウェブデザイナーの道へ。恵比寿にある会社で、外資系多国籍企業のサイトを次々とひたすらつくってた。ディズニー、アディダス、ベントレー、ニューバランス、ミス・ユニバース・ジャパンなどなど。
で、スマホ以前の携帯電話向けコンテンツに興味が湧いて、コンテンツプロバイダーへ転職。モバイルコンテンツのサイトを運営しつつ、個人でもまた山ほど待受画像をつくったりもしつつ。つくるのが楽しくて仕方がなかった。気づけば、モバイルサイトが50個くらい。二桁のドメインを運用しつつ、150くらいの雑誌や書籍で紹介されて、一万種類の待受画像を自分のサイトや、依頼されたりもして作りまくった。で、ガラケー終了のお知らせと、スマホへの移行。僕はまた、新しいところへ飛び込んだ。

■ブログとソーシャルとマーケティング
7年前、北海道でウイスキーをつくってたら「よし、転職しよう」と思った。当時僕は、ウェブディレクター/プロデューサーとして、年間100件くらいの見積もりや契約書をつくり、そのうちの9割を受注して、ひたすらウェブ制作の現場で働いていた。モバイルに加え、通信キャリア系や、携帯メーカー、ヘルスケアや医療系も。充実していたし、仕事も楽しかったが、2010年から本格的に始めたブログをもっと書きたい!と思ったんだよね。で、デジタルマーケティングの代理店である現職に移ってきた、と。ひたすらブログを書きつつ、いろんな企業さんのマーケティングの現場に触れ、自分の仕事に還元できることはして、あとは趣味の創作活動も続けつつ、思いつきのイベントをやったり、相変わらずいろんなところに首を突っ込んでみたりして、退屈しない人生を満喫しています。

確かに、ラッキーなのだと思う。語学を学んでアートと出会い、写真からITの道へ進み、デザインを身につけビジネスを叩き込み、ウェブ制作やモバイルからマーケティングの道へ進み、その裏側でいつもずっと好きな創作活動や物書きも続けてる。

アホみたいにいろんなところに首を突っ込んで、意味もなくバタバタしてるけど、やっぱり生きててよかったというか、人生すげー楽しいよ。次は何をしようかって、ワクワクするよね。

「あぁ、僕はラッキーなんだな」
と、思った。

by t0maki | 2018-11-27 19:00 | アート | Comments(0)