昨日も、青山のビルでお仕事。なんとなくふわふわした感覚で、視界が揺れるのが気になって「こりゃ、疲れてるのかな」と思ったら、なんのことはない、強風でビル全体が揺れてるのでした。
台風、すごかったね。こういう日に外に出るのは大好きなので、仕事の合間にオフィスの周りを散策。ビルに挟まれて風の密度が一段と強い路地に入ったらグググっと身体を押されて浮き上がる感覚。「あ、今ならオレ、マジで飛べるかも」と思ったり。でっかい送風機の上でスカイダイビングのシミュレーションをやるのって、これに近いかもね。
日常の中にあるこういったアノマリーが好きだ。退屈な日常をちょっとだけかき乱してくれるような。小さなドラマ。
もちろん、被害にあったり、怪我したりした人には「災難でしたね」って同情しますが、自分自身に対してはちょっとくらいのトラブルとか、少しの被害だったらむしろありがたい。生活にスパイスを与えてくれるものだから。
ビルが揺れて船酔い状態になったり、風に押されて天に召されるような浮遊感を味わったり。「マジかこれ」っていう強風に街行く人も「えらいこっちゃ」って感じで体験を共有するの、正直ちょっとワクワクするのですよ。
もう一回言うけど、被害に遭われた方にはお気の毒様です。自然の猛威って、人間の力を超えたところにあるんだなぁ、と。そういう瞬間に出会うと、「まいった、まいった」と思います。