君、君、と連呼する歌がちょっと苦手

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なんなんだろね。「君」がどうこうとか、「君」へなんちゃらとか、「君」のために「君」となら「君」がいるだけで「君」なしでは……。あ”ーーー。

なんかっつうと「君」「君」と連呼する歌がどうも苦手だ。

だいたいさ、普段生活で「君」とか使う?「あー、君、君ぃ」とかって、おっさん上司が部下に呼びかけるイメージなんですけど。

普段から「君」とか使ってる男がいたら、キザすぎて気に触る。路上で女性を呼び止めるときに、「そこの君ー」とか、嫌だ。

だったら、二人称には何をつかう?

「あんた」「お前」「おてまえ」「おぬし」「そち」「うぬら」「ぬー」「ユー」「トゥ」「テ」……わからん。

もしも、女性が気分悪くて倒れてたら、「君!だいじょうぶか?」とは僕はたぶん言わない。
普通に「大丈夫ですか?」でこと足りる。あるいは、「あのー、ねぇ大丈夫?」とか。

どうしても呼びかけたいなら「おねーさん、大丈夫?」とか。
あるいは、「奥さん、大丈夫?」ってのも年齢によってはあるかもだけど。でも、既婚かどうか分からんしね。いちいち結婚指輪を確認してから呼びかけるわけもないし。
「おばさん、大丈夫?」ってのは、年齢によっては失礼になるしね。ある程度年齢が振り切ってしまっていれば、躊躇無く「おばあさん、大丈夫です?」って言えるだろうけど。

これさ、トリッキーなのは、文字にすると結構「君」が当たり前に普通に違和感なく使われちゃったりするんだよね。書き言葉と、話し言葉のトリック。文章だったら別に良い。でも、歌って、声で伝えるものだから、どちらかというと話し言葉に近いと思うのですよ。観衆に語り掛ける感じ。

そこで、「君、君」言ってるから、どうもその違和感が耐えられなくなる。なんかこう、むずむずしてくるんだ。大根役者が台詞を棒読みする映画みたく、もうホント台無し。

本来なら、恋人に語り掛けるならきちんと名前を使うんだろうけど。歌の場合って「不特定多数」の中のひとりを表現しなければならないから、難しいよね。だから、結局安易に「君」の羅列、と。

うーん。「お前」とかは、ぶっきらぼうすぎる?歌によってはフィットするかもだけど。「お前だけだよ」みたいな。「あんた」とか「あなた」とか。

二人称なしに、ラブソングをつくるのって、難しいんかね。

英語の「you」なみに、日本語でフランクに使える万能二人称があればよいんだろうけど。
なかなか見つからないね。

君はどう思う?

by t0maki | 2018-08-06 22:03 | 乱文・雑文 | Comments(0)