夢が叶うっていうこと。都電貸切で旅の写真展

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夢がかなう時って、なんかすごくあっけないよね。

歓声とともにくす玉が割れたりとかないし、ドラマチックなBGMや拍手が聞こえてくるわけでもない。「今の気持ちはいかがですか?」ってマイクを向けてくるアナウンサーもいないけど、なんかこう、心の中では飛び上がって喜びたい自分がいて。でも、あえて平静を装ってる、みたいな。
ゴメン、一回だけ叫んで良い?

やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

あぁー、すっきりした。

さて。

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僕、しばらく前から都電を貸し切りにして写真展をやりたいなぁって思ってたんですね。でも、思っているだけで、なかなか行動に移せなかった。やれば絶対に楽しいって分かっていたけど、でもわざわざ個人の楽しみのために都電を貸切にするとか、別にそれって必要なことでは無いじゃん?なんだかよく分からない個人的な楽しみのために、人生において大して必要でもないことをする意味って何なんだ?と。

まぁ、ようするにそれって「遊び」なわけですよ。なんの役に立つかは分からないけど、やってると楽しいこと。真面目な「大人」は、くだらない遊びなんかしない。社会の中で与えられた役割をきちんとこなし、世のため人のために役に立つことをするべき。それは全く賛成なんですけど、でも、大人だからこそ、時にはきちんと遊ぶのも大事なんじゃないかな、と。もっとしっかり、本気で遊ぼう!

中欧のチェコを旅した時によく見かけた路面電車のトラム。その写真を日本の路面電車、東京さくらトラム(都電荒川線)で展示できたら楽しいだろうなぁ、と思って、計画を立て始めたのですね。都電を貸切にする方法とか、金額も調べて、「さて実行するか」と思ったけど、日常の雑事にかまけてなかなか進まない。実現せずに妄想のまま終わるかな、と思っていたら、なんか偶然というか必然というか、自然な流れで自主企画として今回実現してしまったんですよ。

そもそもの話としては、僕が今年44歳になった4月の誕生日に、はじめて自主企画として勉強会をやったんですね。機械翻訳と電子書籍をテーマにして、創作昔話を100以上の言語に翻訳して、それを電子書籍としてまとめて、Kindleで販売しよう、っていう遊び。それがなかなか好評だったので、二回目は音声入力をテーマにして、文字認識のOCRとかちょこっとPDFなんかをテーマにして遊んでみた、と。三回目がアンバサダーマーケティングをテーマにした飲み会。その流れで、次の四回目はずっとやってみたかった都電荒川線を貸切にして、「大人の遠足」をしようと決めて、東京都交通局に連絡したらものすごくあっけなく貸切の手続きが完了。あとはFacebookでイベントを立ち上げて、参加者を募って、あれよあれよという間に企画がホントに実現しちゃいました。

平日の、しかも月末のみんな忙しい日にも関わらず、これだけたくさんの人が来てくれて本当にありがたかった。「いつもお世話になってます」の人と、「ご無沙汰、お久しぶり」の方々と、それと「初めまして」の人たちも含めて、電車の中で思い思いの「旅の写真」を展示して、それぞれの人たちの旅の思い出話を聞くっていう。特にこれっていうプログラムもルールもないまま、ふわっとした企画にもかかわらず、みなさんそれぞれ写真を持ち寄って、貸切の社内に展示して、手づくりのすばらしい写真展になりました。

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1時間の乗車時間はもう本当にあっという間で、もっと皆さんのお話を聞いていたかったけど、続きはまた。今回の企画をきっかけにして、また繋がりが広がっていくと良いな、と。

今後とも、こういった遊びの企画を立ち上げようと思いますので、興味ある方はぜひ。みんなで遊ぶと、楽しいですよ。


by t0maki | 2018-07-30 20:52 | アート>展示&ワークショップ | Comments(0)