これって変じゃない?

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「これって変じゃない?」っていうのが、今日のお題。

一か月間毎日ブログ記事を投稿する、「1Day 1Post」っていう企画に参加しています。FBページにお題が出るので、それについて書いても良いし、書かなくても良いし。自由に書きたいように書く、と。

で、今日のお題が冒頭の「これって変じゃない?」っていうもの。

僕が思う、「これって変じゃない?」ってのは、学校の成績かな。
前にも書いたかもしれないけど、なんか当たり前のように先生が生徒の成績をつけてるけど、あれって逆じゃない?とか思うのですよ。

シェフが料理をつくって、美味しいか判断して評価するのはお客さんの方。
教師が授業を教えて、その教え方がうまいかどうか判断するのって、生徒の方なんじゃないかな、と思うのですよ。

この先生の教え方が適切か、分かりやすいか、指針にそっているか、あるいは将来に役立つ知識を与えてくれているか。それを生徒が評価し、そのレビューは公平に公開され、なおかつ生徒は先生を選ぶことができれば良いのにと思うのです。

僕はたまたま中学の頃はよい先生に恵まれてた。教科書をほとんど使わない国語の先生のおかげで、僕はいまだにこうやって毎日せっせと文章を書き続け、なんならたまに寄稿し、時々旅に行かせてもらったりイベントに参加したり、取材を担当したりなどもしています。それは、たまたま良い先生にあたったから。子供にも、良い先生を選らぶ選択権があれば良いのにと思います。

子供って単純だから、楽で面白い先生を選ぶと思うでしょ?いやいや、ちゃんと勉強したいと思ってる子供だっているよ。楽な先生を選びたいなら、選べばよい。その後苦労するのは自分なのだから。本当に勉強したいことがあるのなら、めちゃめちゃ大変だけどすごくたくさんのことを教えてくれる先生を選らぶでしょ。生徒が、それを選らぶことができればよいのにな、と思うわけです。

高校までは、自分でクラスや先生を選ぶことはできなかった。でも、大学に入って、自分で受講したいクラスを選べるようになって、かなりいろんなクラスを受講しました。「この教授のクラスはハードだから絶対に取らない方がいい」っていうクラスを選んで受講してました。だって、そういうハードルが高いクラスの方が、学びが多くて面白いから。その、「大変だからやめとけ」って言われた教授のアートのクラスがとても面白くて、そっから一気にいろんなアートのクラスを受講し続けてたら、いつの間にかアート学部に転部してた。いまだに、アートは自分のライフワーク。あの時、あの難しい教授のアートクラスを受講して、本当に良かったと思う。

とは言え、どんだけ大変かは取ってみないとわからないことがあり。いつもどおり「あの先生だけはやめておけ」って言われたとあるスペイン語のクラスをあえて受講して、大失敗をしたことがあります。チリ人の先生で、その人の授業は難しいから取らない方が良いと助言を受けたので、「うん、分かった」と、速攻でその教授の授業を取ったら、本当に難しかった。というのも、その先生、英語がカタコトすぎて何を言ってるか分からない。授業はほぼスペイン語だけで進むという。僕はその時点では、スペイン語で知っている単語は「オラ」と「アミーゴ」くらいしかなく、まるっきりスペイン語初心者だったので全く授業についていけず、あえなくドロップ。最初の数週間でクラスの受講をキャンセルしたので、そのクラスの成績はつきませんでしたが、あのまま最後までやってたら完全なる落ちこぼれで終わってたと思う。なんで初級のクラスなのにこんなに難しくても成立するのかっていうと、アメリカの学生さんは、高校の時に第二外国語でスペイン語を既に勉強している人が多いんですよね。そういう子たちだったら、いきなりスペイン語だけのクラスでもついていける。ただ僕は、まるっきりスペイン語が分からなかったので、もうお手上げ状態でした。

で、結局その学期はスペイン語のクラスを取るのは諦め、でもせっかく教科書を買ったので独学である程度勉強して、次の学期であえて同じ先生のクラスを受講しました。すると、前回分からなかったところもある程度理解できるようになってたので、なんとかスペイン語でスペイン語を学ぶというクラスにもついていくことができました。その結果、スペイン語の魅力にどっぷりとはまって、以来卒業するまでずっとスペイン語のクラスを取り続け、がっつりと副専攻にしました。アート学部で卒業はしたのですが、あとスペイン語のクラスを2クラス受講したら外国語学部スペイン語学科でも卒業できるくらいになってました。その後、ロサンゼルスで就職したときも、中南米の人たちが多く住むエリアに下宿させてもらって、日常会話はスペイン語だったり。

教わる側が先生を選べる方が良いと思うし、生徒が先生の成績をつける方が良いと思うんですよね。そのうえで、タフな先生にあえてチャレンジしたいという生徒がいれば、先生も本気でその子を教えられると思うし。

良い成績をとるために勉強するってのはつまらない。
と、すげー良い先生でもその努力が正当に評価されないのはかわいそう。

なんてことを思うわけです。




by t0maki | 2018-07-27 18:46 | Comments(0)