しっかり思いっきり遊べる大人になろう

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「遊ぶ」って、なんか否定的にとらえられることがありますよね。
「なに遊んでんだよ!」みたいな。「遊んでる暇があったら、なんか役に立つことでもしろ!」みたいな。「勉強してから遊びなさい」とかね。

なんで、遊んじゃダメなんですかね。「遊ぶ」って、充実した人生を送るために無くてはならないものすごく大切なものだと思うんですよ。教養と知識を身に付け、健康的な身体をつくり、人生を謳歌するためには、しっかり思いっきり遊べる人間にならないと。


■しっかり遊んでます?
遊びは楽しいけど、楽ではない。むしろ、仕事や勉強よりも、遊びの方が大変なこともあったり。でも、やってて楽しいんですよね、遊びは。だから、寝不足で疲労困憊でもうフラフラな状態でも、捨て身で遊びに取り組むことができる。遊ぶためのエネルギーって、すごいですよ実際。

遊びって、無くてもよいものかもしれないけど、あった方が絶対に人生が豊かになると思います。遊びにも、いろんな形がありますけども。実益はないけれどやってて楽しいこと。理屈抜きで好きなこと。遊びって、そういうもの。

僕の場合は、まず「アート」が遊びの中心にあります。なにかをつくるということ。単純にそれが楽しいから、報酬や見返りがなくても、誰にも認められなくとも、「好きだから」っていう理由でやり続けてる。そこから派生して、写真を撮ったり、文章を書いたり、ここらへんも全部創作活動の一環。

そして最近、自分が好きな「クリエイティビティとテクノロジー」を組み合わせて、大人も楽しめる勉強会・ワークショップを自主企画としてやり始めました。別に誰から頼まれたわけでも無く、もちろん金目当てでもなく、本気の遊びとして。

これまでにやったのは、創作昔話を機械翻訳で100言語に翻訳して電子書籍をつくったり、音声入力やOCRで遊んでみたり、アンバサダーマーケティングについて飲みながら語ったり。そして来週は、都電荒川線をまるごと貸切にして、旅と写真をテーマに大人の遠足ってのをやります。自分が面白いなと思ったことを、みんなにもシェアしたい、というのが動機。遊び仲間が増えていけばよいな、と。


■好きなことだけやって生きてくのはつまらない
ここまで読んだ皆さんは、この筆者はきっと好きなことだけやって生きてくタイプの人間だなと思われるかもしれない。いえいえ、実はその真逆です。

むしろ、好きなことを思いっきりやるために、好きではないことでもどんなことでも全て本気でがっつりやりますよ。自分がやりたいことだけをやって許されるのは、オムツをつけた赤ちゃんだけ。「好きなことだけをやって生きていく」なんて、そんなのただのワガママ自己中でしかない。好きなことをやりたいから、そうでもないことでも全力で取り組める。ただ、自分の軸はしっかり持っていた方が良いと思いますよ。妥協できるところと、できないところはしっかりと線引きをしておく。単なる自分だけのワガママではなく、受け入れられる部分は受け入れて、無理だと思ったら拒否するのもアリ。

そこの軸さえしっかりしていれば、周りに引きずられたり、変なところに巻き込まれて苦労したりすることも少なくなると思います。ここらへん、説明が難しいですけど。まぁ分かりやすい例えとしては、自分の夢をかなえるために資金が必要だとして。ほんとうにやりたいことがあるなら、そのためにきついバイトも我慢して頑張ろう、っていう気持ちになるよね。でも、ほんとにそのバイトが辛過ぎて、夢の実現に支障が出るようであれば、バイトを変えるというのは全然アリだし、むしろバイトじゃなくてスポンサーを探してくるとか、クラウドファンディングを立ち上げてみるとか、別の方法でお金を稼ぐことができるか試行錯誤しても良いんじゃないかなと思います。


■楽しいから続けられる
本当にやりたいことは、やってるだけで楽しい。別にそこに、報酬や見返りは求めていない。それをやり続けられることこそが幸せ。

やりたいことをやり続けるために、それを「職業」にするか。あるいは、「趣味」にするか。

世間的には、趣味より職業の方が偉いと思われるよね。それによって報酬を得ているのだから、それは社会的に認められているということ。必要とされているから、お金が支払われる。でもやってる本人にとっては、それが本当にやりたいことであれば、仕事か趣味かとか、あんまり関係ないかなぁ、とか。仕事だからという理由で失敗できないプレッシャーとか、同業者に負けてしまうんじゃないかとか、落ちぶれたと思われるんじゃないかとか、そんな心配が出てきてしまうのだったら、あえて仕事にする必要も無いんじゃないかとも思います。無責任かもしれないけど、自分の本当にやりたいことをやりたいときにやりたいようにやれるのは、本当に最高の体験なんだよね。そういった意味で、今の僕の「日曜アーティスト」の活動は、理想に近いのかもしれない。

誰からもそれほど必要とされないけど、まぁ邪険にもされず。たまに「すごいね」って言ってくれる人とか「なにこれ、ウケル」とか言ってくれたりして、自分でつくってても楽しいし、プレッシャーもそれほどなく。つまり、最高の「遊び」なわけで。僕はこの遊びのために睡眠時間を削って、あらゆる方法を使って限られた時間の中で効率的に自分がやりたいことをやっている、と。

大学を卒業してちょうど20年。後世に残るような大作とは全く無縁で、ちっぽけでくだらないものを大量につくり続けていて、社会に対するインパクトはほぼゼロだけど、自分の周りにいる知り合いに「こんなの書いたよー、撮ったよー、つくったよー」なんてのを伝えるのが楽しいので、こんな感じでこれからもずっとずっと何かしらつくり続けていけたら良いなと思うのです。


by t0maki | 2018-07-23 18:17 | 乱文・雑文 | Comments(0)