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エッシャー展の行列を横目で見ながら
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今やってるエッシャー展とか、ちょっと前にやってた怖い絵展とか、上野の森美術館ってそういう人が集まる作品展をやるのが上手だなぁ、と。僕は行ったことはないんですけどね。なんか、「行ったら負け」みたいな気がして。何が負けなのかよくわからないけど。

なんか、軽薄なCMに煽られてモノを買うと「あぁ、やっちまったなぁ」ってちょっと残念な気持ちになりません?「別に、ホントは欲しくないんだけど、なんか周りに流されて買っちゃった」みたいな、ちょっとした後悔みたいな。世間に踊らされてるよなぁ、みたいな。

別に、行列に並ぶのは嫌いじゃないし、みんなが買ってるものを思わず買うのも全然普段からやってるけど、「本当に自分がこだわりたいもの」って、みんなと同じでは嫌だなぁって思うこの感情、分かってもらえるだろうか?

例えば僕が自転車にすごいハマってるとして、とことんこだわり抜いた、自分でも納得する自転車を買いたいと思うわけですよ。職人さんの魂がこもってる、一品、みたいな。そこに、みんなが買ってるスタイリッシュなママチャリがあったとして、内心欲しいなぁと思っても、それを買っちゃ負けな気がする。そんな感じ。

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上野の森美術館の展示って、すごいなと思うんですよ。みんなが見たいと思うような展示で、そしてそのPRもうまい。テレビ局系列なんでしたっけ?ここの美術館って。なんか、メディアとのタイアップとか、音声ガイドに有名人を起用するとか、なんなら有名アーティストさんに「展覧会公式イメージソング」をつくってもらうとかね。なんかこう、純粋に作品を愉しむというより、お祭りのような感じで。それはそれで悪くないんですけど、もっとじっくり純粋に作品を見たいと思うときに、行列のできている作品展で、すし詰めの部屋で鑑賞するのはツライなぁと思ったり。

エッシャーの作品自体は、だいぶ前に渋谷のBUNKAMURAの展覧会でがっつりと観たことがあります。その時は、写真のワークショップイベントとかもあって、僕たちが撮った写真作品がエッシャー展の会場に飾られたり。それもまぁ、商業的な作品展でしたけど、参加できて、何かが残るという点では面白かったですよ。

混んでる作品展が嫌だというわけではなく、例えば昨年観客動員数が国内1位だった『ミュシャ展』なんかはすごく気に入って、オープニングセレモニーイベントも含めて3回行きましたし。

商業的な作品展といえば、六本木ヒルズで観た『レンブラントとフェルメール展』みたいなタイトルのやつは、結構な金額のチケット代だった割にはレンブラントとフェルメールのまともな作品は1点ずつしかなくて、後はみんな「その時代の関連アーティスト」みたいな感じで、誇大広告もはなはだしい感じで最悪だった。「タイとトロの刺身」を買ったら、タイとトロの切り身が1枚ずつしか入ってなくて、あとはイカとタコばっかだった、みたいな感じ。

宣伝がうまい作品展の人ごみにもまれて観にいくよりは、静かなギャラリーで、本当に気に入った作品を心行くまで鑑賞したいなぁ、と思うわけです。

まぁでも、エッシャー展の招待券もらったら、並んでも良いから観にいくと思いますけどね。



by t0maki | 2018-07-08 15:51 | アート | Comments(0)

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