クリエイティビティについて思うこと
2018年 07月 02日
最近、4月から月一回のペースで「大人もできるかな」っていう、「テクノロジー」と「クリエイティビティ」をテーマに、友人を集めたささやかな勉強会を主催しています。もともと、大学ではアートを専攻してたのと、社会人になってからはずっとウェブ制作やデジタルマーケティングの現場で仕事をしていたので、どちらも興味のあるテーマなので。
で、クリエイティビティ。創造性。
テクノロジーの進歩で、便利なコンピュータやインターネット、様々な機械が生まれ、必要とされる仕事の中身や身の回りの生活もどんどん様変わりして行く。仕事に求められるスキルが変わってく。もっと言うなら、マシンが人になり変わって製造・制作を補助したりね。どんどん便利になってくとともに、絶滅危惧職種なんてのが出てきて、仕事の中身も変わっていったり。
と言う流れの中で、より注目を集めているのがこの「クリエイティビティ」というわけですね。完全に機会が代行することができない、人間がもつアイデア力であったり、デザインする力であったり、ひらめきであったりといった、なにかを作るための「創造性」。
「クリエイティビティ」が、現代の世の中でより重要な資質になっており、今後もさらにその重要度が増して行くであろうことは間違いない。この本が、それを証明している。
その上で、「クリエイティビティ」が万能かというと、僕はそうではないと思う。少なくとも、それ単体では、それだけでは上手くいかない。
全てのスキルやナレッジがそうであるように、「クリエイティビティ」と呼ばれるものにも良いものとそうでないものがある。スキルのレベルというのかな。たまに、間違った方向の創造性ってあるよね。作り手の独りよがりで、ちっとも現実に即していないとか。こだわりが強すぎて身内受けにしかなってなかったり、予算やスケジュールを無視して現実的ではなかったり。あるいは、本人は「クリエイティブ」だと思っていても、周りから冷静な目で見たら単なる机上の空論、絵空事、絵に描いた餅であったり。一見、すごいアイデアのように見えて、使う側にとっては不便きわまりなかったり、オペレーションに多大な労力がかかる割には効果が薄かったりなど。つまり、その「クリエイティビティ」は、単なる作り手の独りよがりな「妄想」でしかない場合がある、と。
何が言いたいか。
クリエイティビティは確かに大事。ただし、クリエィティブにも良いものと悪いものとがある。個人主義のクリエイターが「自分の価値観」を押し付けるために、現場やお客さんを無視してつくったものは、単なる作り手の自己満足でしかなく、プロジェクトとしては失敗にもなり得る。
当たり前のことなんだけど、一人一人が創造性を磨き、質の高いクリエイティビティを目指すことはもちろん大事。アイデアを形にして、イノベーションを起こすこと。そこには、質の良いクリエイティビティが欠かせない。そしてそれは、一部の特殊な人たちだけのスキルではなく、どんな人でも見分ける力、作り出す力は必要、と。そして、一番大切なのはその創造性を磨きつつ、現実的て実用的なところにまで租借してから分かりやすく作りこんでいくことが大切なんじゃないか、と。きちんとユーザー目線で、しっかりとしたクリエイティビティを発揮しようぜ!
そんなことを考えながら、この本を読んでました。
by t0maki
| 2018-07-02 09:25
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