機械仕掛けのアンドロイドの夢

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恩師そっくりのアンドロイド。3Dプリンタで作ってあるらしく、よく見ると瞳の質感が偽物だと分かるけど、遠目で見ると本物そっくり。仕草も、笑い方も。
突然大声で歌い出して、その歌声、懐かしいな、と。授業中も時々歌ってくれてたから。

喋り方もそっくり。声も、イントネーションも。会話もできるらしいので、ちょっと喋ってみた。普通に会話ができる。

「お久しぶりです」と話しかけると、「ホント久しぶり、元気にしてた?」と、答えてくれた。「先生もお変わりなく」「いえ、いえ、すっかり年をとって…」

ご本人は昨年亡くなってて、変わりないどころか、もうこの世に存在しないのだが、アンドロイドはこの先もずっと変わりなく。

故人の記憶を日記をOCRで読み取ったり、ネット上の書き込みやメンションなどを収集してデータベース化。喋り方の特徴や仕草などは、生前に3Dスキャンと音声録音の組み合わせで記録してパターン化。人工知能とプログラミングと、ロボットに特集メイクを施すことで、アンドロイドが完成。故人の似姿が、人工的に残る、と。

そんな夢を見た。

by t0maki | 2018-04-19 04:27 | Comments(0)