泣く演技、転ぶ演技。演技の作用・反作用

c0060143_09081617.jpg

涙を振り絞って泣く演技はもういいよ。涙がすぐに出てくるのはすごいことじゃない。涙が出なくても、目薬でも、そこでホントに「泣いてる」ことを表現できれば。

分かります?泣く演技をするときに、泣こうとして泣くな、と。

泣くときって、どちらかというと、泣きたくて泣こうとして泣くんじゃなくて、泣きたくないけどこらえきれずに泣くじゃん。我慢しきれずに、どうしようもなくなって、泣いてしまう。だから、泣く時の演技って、どちらかというと泣くのを堪える演技なんだよね。泣く演技が上手いのは、ブラッド・ピットだと思う。そしてあの人は、大概の映画で泣いとる。特に若い頃の映画。堪えつつ、泣く演技。涙なんて流れてなくても、悲しみや切なさが伝わってくる。

よく居るよね。泣くのが上手い俳優さん、女優さん、子役とか。あれは、泣く演技が上手いんじゃなくて、涙がすぐ出るってだけ。ちっとも上手くない。涙を振り絞ろうとして、泣きます、泣かせてくださいみたいにトライして、先に鼻水出てきたり。いやいやいや、と。ひとつの現象が起こる時、必ずそこには反対に作用する動きがあって、そのせめぎ合いの結果、一方に動くと。

転ぶ時の演技は、転ぼうとするのではなく、転ばないように頑張る演技が正解。なんとか体制を立て直そうとするけど、でも最後に転んでしまう、と。

重いものを持ち上げる演技も、持ち上げる前にいったん沈んでから、ぐいっと持ち上げる。

くしゃみする演技も、いったんくしゃみを我慢して、その後に出てしまう。

作用、反作用。

ここでこうやって言うのは簡単だけど「じゃぁお前やれ」って言われても僕はできない。だから、素晴らしい俳優さんの演技はすごいなと思うのである。


by t0maki | 2018-04-13 08:51 | Comments(0)

書くこと、つくることが好き。旅をしながら写真を撮ったり、製品レビューをしたり、思いつきでいろんなところに飛び込んでみたりします。英語と走ることが得意。

カレンダー