【PR】ネット不要の瞬間翻訳デバイス「ili(イリー)」を韓国で使ってみた

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若いアイドルの顔を見分けられなくなったらオジサンだって言うけど、四十代も半ばに差し掛かるとだいたいみんな同じ顔に見えてくるもんだよ。韓国のホテルで、アイドルグループが出演しているバラエティ番組を見てたんだけど、どれが誰で誰がどれなのか全然分かんない。5、6人いるグループの女の子たちが3つ子と姉妹に見えてくる。ジーッと見てると、どうやらなんとなく個性が見えてくるんだけど、化粧とかスタイルとか、みんな同じところを目指してる感じ。グループだから、か。

で、街を歩いてると、やっぱり同じところを目指してる女の子たちをよく見る。すごく可愛らしいし、化粧も上手だし、髪型も立ち居振る舞いもつい見とれてしまうような美人さんなんだけど、もし同じ人に違う場所で再開したとしても「あ、あなたはあの時の…」ってことになんないんだよな。他人の空似が大量発生。みんな同じに見えちゃう。

ワッフル屋さんに入った時の若い女の子の店員さんも、まさにそんな感じの可愛らしい女性。見て「カワイイな」と思うけど、記憶には残らない。僕は普通に英語と身振り手振りでワッフルとコーヒーを頼んで、席についた。

店内には、僕とその女の子しかいない。途中、業者さんが牛乳か何かを届けに来て、すぐいなくなった。

若い子ウケしそうなそのワッフルをゆっくりとコーヒーで流し込み、店を出ようとした時、ふと僕は「ili」を持って来てることを思い出した。そもそも、今回の韓国旅行は、この音声通訳のガジェットをモニター利用するということで、メーカーのログバーさんから旅費をいただいてるんだった。

白いスティック型のそのデバイスをポケットから取り出し、僕は食べ終えたトレイを彼女に渡しながら、「ごちそうさま」と日本語で吹き込むと、すぐさまiliが韓国語に訳して発音してくれる。ボタンを押しながらiliに向かって日本語を話すと、すぐに韓国語に訳してくれるのだ。その声が、可愛らしい女の子の声なので、40過ぎのオッサンとしてはちょっと気恥ずかしい感じではあるのだが、その声のギャップで笑ってくれる人もいるので、これはこれで良いのかもしれない。

案の定、その店員さんも笑ってくれた。

照れ隠しに、「I got this from Japan(日本から持って来たんだ)」とか説明しつつ、せっかくなのでもうちょっと会話をしようかなと思って「Which menu is the most popular one in this store?」って英語で聞きつつ、すかさず「一番売れてるのはどれ?」ってiliに翻訳させて、《あー、えーとね》って彼女が指差して教えてくれたのは「This one.」「I see. Chocolate, right?」「Yes, and this...」「Cinnamon?」「Yes, Cinnamon.」みたいな他愛のない会話を交わした。

iliは一方通行の翻訳デバイスなので、これだけで双方向の会話が成り立つわけではない。でも、持ち運べる小型のサイズで、ネットの無い環境でも使うことができ、ちょっとした単語だったらすぐに音声で訳してくれる。会話のきっかけになる、使い方によってはすごく面白い音声通訳のツールなのである。

自分が吹き込んだ日本語が正しく認識されてるかどうかを確認するのも、脇のボタンを押すだけで良い。そうすると、滅茶滅茶アニメ声の女の子の声で、僕の発言を大きな声でリピートしてくれるので、オジサンはもっと気恥ずかしくなりつつ、それがまたさらに面白かったりする。

ひとしきり店員さんと会話して「Thank you」って、iliを振りながら出口に向かい、「Have a good day」「You too」って会話をして外へ出た。

iliがあったおかげで、会話が弾んだ。笑顔の素敵な女の子だった。この子なら、今度どこか道端ですれ違ったとき、「あ、あの時の!」って分かるかもしれない。

同じように見えてた女性たちも、実はみんなそれぞれ個性がある。少し話をしてみると、それが分かるものなのだな、と。


by t0maki | 2017-12-12 17:51 | ライフスタイル>旅 | Comments(0)