キリル文字の「バーガーキング」が読めなさ過ぎる
2017年 11月 07日

ロゴの感じで「バーガーキング」だということは分かる。でも、文字が全く読めない。夢の中で、こんな体験をしたことあるけど、まさかそれを現実に経験するとはね。
生まれて初めてロシアに降り立った時のこと。正確には、飛行機の乗り継ぎでモスクワの空港を利用しただけなので、ただ単に通り過ぎただけですが。空港内のサインとか看板とか、キリル言語で書かれてるんですよ。これが、読めそうで読めない。バーガーキングの看板も、「K」しか読めなかったし。
キリル文字の発祥はブルガリアと言われてるんですね。ロシアを中心としたスラヴ諸国で使われている文字体系らしいですよ。日本のローマ字などで使われるアルファベットは、ラテン文字。同じ表音文字の部類ですけど、それぞれの文字は似ているようで全然違う。
昔はソ連もラテン文字を使っていた時代があったみたいだけど、1940年に正式にキリル文字が採用されて、それが今でも使われている、と。ソ連崩壊後は、ラテン文字に切り替える国も出てきているようですね。国がいっせいに文字表記を変えちゃっうって、なんか想像もつかないけど、日本でも実は明治時代あたりから「漢字を廃止してローマ字にしちゃおう!」っていう漢字廃止論もあったりして。実現したら、なんか言葉がガラッと変わっちゃうよな。ローマ字で育った人たちは、昔の言葉が読めなくなるんだから。
それを実際にやっちゃったのが、マレーシアとかインドネシアのマレー語。マレー語は、現在ラテン文字26文字で表記されてるけど、言語的にはタイ語とかフィリピンのタガログ語にも似てるらしい。言葉は似てるかもだけど、やっぱり文字は全然違うよなぁ。ラテン文字だと、外国人にはとっつきやすいってのはある。自国の文化や歴史的にはどうなんだろう。日本語が今すぐローマ字になっちゃったらっていうの、想像もつかない。
中国も感じをどんどん簡略化してきてますけど、それよりすごいのは、韓国のハングル。単純な図形の組み合わせで文字が成り立ってるのは、一見日本語の平仮名にも似てるけど、理論上の組み合わせとしては11,172文字もあるってすごい。
・子音字母: 基本字母14個、合成字母5個 → 計19個
・母音字母: 基本字母10個、合成字母11個 → 計21個
┗合成字母を含めた字母の総数 → 40個
日本でも、それなりに漢字がシンプルになっては来てますよね。昔使われてた旧字体とか、たまにエライ複雑なのがあったり。写真が寫眞とかね。悪が惡とか、画が畫とか、關、勸、歸、藝、廣などなど。醫とか鹽とか、書くのも読むのも難しい。昔の人が書いた手紙とか、達筆すぎて読めなかったり。
そういった意味では、日本でも文字の変遷は起こっているのかもしれませんね。そもそも漢字から脱却しようっていう運動は、文化的な側面もありつつ、漢字は活版印刷がタイヘンってのもあったらしい。すっごいたくさんの活字を用意しておかなきゃならないですからね。でもまぁ、そこらへんはデジタルのフォントが開発されて、パソコンやスマホが普及した今ではあまり大きな問題にはならないですけど。
どうなんだろ?日本もいつか、漢字を捨てて、平仮名表記に切り替わったり、ローマ字のみになったりするのかな。そうなったときに、今僕が書いているこの日本語も、そのままでは読めなくなったりするのかもね。
by t0maki
| 2017-11-07 22:25
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