【写真と旅】良い被写体って意外と身近にあったり
2017年 11月 01日

表紙に続いて、1枚目のスライドには「インスタ映え」について。ちょうどイベント2日前に行ってきたばかりの京都の嵐山駅にある、京福電鉄(嵐電)のキモノフォレストで撮影した写真を紹介しました。インスタ映えって、流行ってるね、と。綺麗なものを撮影したいのは、昔から変わらず。ただ、今の世の中、誰もがそれなりのカメラ(スマホ含む)でデジタル写真が気軽に撮影できるようになって、さらにそれをシェアするプラットフォームが普及して、インスタグラムとか10代の女性たちにめっちゃ人気、と。そんな流れの中で、美しいもの、美しい景色は実は気づかないだけでいろんなところに存在している、ってこと。例えば、分かりやすく、日の出の景色とかね。それが、このブログ冒頭のスライド。
チェコのミクロフです。明け方のまだ暗い時間にホテルを抜け出し、てっぺんに小さな教会のある「聖なる丘」に登ったんです。で、そこから見た朝日がまぁ綺麗だった、と。その時、カメラを地面に置いて、自撮りをしてみました。通称「ほんまちゃん撮り」って言って、以前一緒にチェコ旅行に参加した友人が教えてくれた技法。
奇跡みたいな完璧な景色でした。湿った芝生、遠くまで見渡せる丘の上から、湖やお城が見えたり。
この景色は、わざわざチェコまで行って見た景色だけど、こういう景色は意外と身近にもあって、普段は気づかないけど実はすぐそばにもあったりして。
で、このスライド。カメラを持って街に出ると、被写体を探しながら歩くようになって、なにやら周りの景色なり看板なり人やものが自分に語りかけてくるような感覚になるんですよ。「ホラ、撮って」みたいな。で、僕は素直にカメラを向けて、写真を撮る、と。

写真にセンスなんて必要ない。大事なのは注意力だ、って僕の写真の師匠がおっしゃってました。僕には、写真の師匠がたくさんいます。「いいな」と思える写真を撮る人は、みんな僕の師匠です。年下も、年上も関係なく。で、その注意力。街に隠れたとびきりの被写体を見つける力。そして、その被写体をいかに上手く効果的にドラマチックにドラスチックに普遍性と個性をもってカメラのフレームに切り取るか。それも注意力。余計なものを入れ込まないように。手振れしないように。カメラの設定も気にしつつ。撮りたい写真を撮る、と。
まぁ、僕の場合はもうちょっとユルくて、撮りたいものがあればガンガン撮るし、飽きたら全く撮らないときもある。写真って、撮って終わりではなく、それをいかに使うかだとも思ったり。加工・編集をしっかりして、コンテンツの一部として使うことで、初めて生きてくる写真もある。
あと、僕はあまりカメラにこだわりがなくって、むしろチープで個性的なカメラの方が撮ってて楽しい、っていうあたりを、次回に書きますね。
by t0maki
| 2017-11-01 21:50
| アート>写真
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