「イノベーション東北」は終了するけど記憶と体験は残るよ
2017年 06月 19日
あるとき、イベント用のプレゼン資料制作を手伝ってたときに、Google社が運営する東北支援のクラウドマッチング サービスがあるってのを知りました。それが、「イノベーション東北」との出会い。東北の事業者と、各地のボランティアをネット上でマッチングさせて、遠隔で支援するっていうサービス。
さっそく僕も登録して、石巻の雄勝で立ち上げ中のMORIUMIUS(モリウミアス)っていう、体験型宿泊施設のPRプランニングのボランティアをすることになりました。
OZマガジンの取材の方たちと一緒に東北を訪れ、いろんな人たちと会い、気づけばいろんなつながりが広がっていきました。雄勝だけでなく、西会津とか、いわきとか、郡山など。アートプロジェクトとか、町おこしとか、アプリ作りとか。ボランティアとして「何かをしてあげる」っていうのともちょっと違う。どちらかというと、「何か一緒に面白いことしない?」っていう、地域の垣根を越えて、みんなで一緒にアイデアを出し合ったり、なにかを作り上げたり、時間を共有するっていうのが面白い体験でした。
雄勝の自然に触れられたこと、漁船でホヤを食べたこと、雑誌に載ったこと、映画のエキストラをしたこと。ノリと勢いで除雪とエクササイズを組み合わせた「ジョセササイズ」のインストラクターになったりね。いわきの畑で野菜を収穫したり。アートフェスティバルのお手伝いをしていたら、アカデミー賞を受賞したカメラマンと知り合いになったりね。東京タワーのふもとでリアルに花見をしながら、福島の桜を追いかけたドキュメンタリー映画を観たり。
「クラウドマッチング」で、出会いのきっかけはネット上なんだけど、実際に集まったり会ったりして、どんどんつながりが広がっていく感じ。体験が、どんどん蓄積されていく感じ。急激に近づいて、そして離れていったり。でも、一緒に何かをやったっていう記憶と体験はずっと残っている。
今でも、客先を訪れるときに、東京駅の構内を歩きながら、雄勝石でつくられた壁画作品を横目でチラ見する。雄勝に行った思い出と、一緒に行った仲間のことを頭に思い浮かべながら。
6月末で、「イノベーション東北」のサービスは終了する。
そこで出会った人と、その結びつきは消えることは無いけれど、たぶん少しずつ、ゆっくりと薄れていくんだろう。それがちょっと寂しいなとは思う。
また、どこかで会う時が来るかな。そのときまで。
by t0maki
| 2017-06-19 22:26
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