いろんな虫をたくさん食べてみた感想

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今まで40年以上生きてきて、過去最高にたくさんの虫を(多分、今までに食べた虫の総量を余裕に超える量の虫を)ひと晩で食べたわけだけど、その感想としては、「意外と食べれるじゃん」でした。むしろ、おつまみにぴったり。

まじめな話をすると、食品ロスに関するオーストリアのドキュメンタリー『0円キッチン』を観て(その時、監督のダーヴィドさんにもお目にかかって)、「食」に関する興味関心が自分の中で昂まる中、映画の中でも出てくる「虫を食べる」という事に興味が湧いてきたんですよ。で、今回、虫を食べるイベントに参加してみたというわけ。映画で子供達が食べてたミールワームも実際に食べてみました。さて、その感想は…。本当に代替食料になるのか?



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普通だったら軽く事故の様なこの料理、今日はこれが正解。むしろ、虫が入ってないと「なんで虫が入ってないんだ!」って怒られるかも。


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揚げるとほんのり赤くなるのは、エビみたい。素揚げすると、海老の尻尾みたいな香ばしさ。たまに、足が歯に挟まる。


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普通の野菜炒めでは、なかなか見ることができない食材。


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揚げるとパフって膨れる。揚げたては香ばしい。


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材料いろいろ。野菜とお酒と虫。


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アリの幼虫が入ったコーンスープ。あるいは、コーンが入ったアリの幼虫スープ。


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「あのー、このスープ虫が入ってますよ」「はい、虫のスープですが何か?」


というわけで、ごっそりがっつり虫を食べて見た感想。実際に食べてみて、「意外といける」と思いました。うぞうぞと蠢くミルワームも、ごぞごそがさがさ固まってる甲虫系のやつらも、生きてる虫はさすがに食べられる気はしませんが、素揚げしたり調理すると、それが「食べもの」として認識されるから不思議。むしろ、美味しいと感じるほど。

ただし、まだ脳みそのどこかで「虫を食べること」についての抵抗感がまだ残ってるので、なんとなくおそるおそる、少しずつ食べてみる感じかな。もしこれを、ご飯の代わりに茶碗いっぱいに出されたら、さすがに食べきれないと思う。なので、まだご飯の代わりに食べられる気はしない。

その代わり、珍味としてお酒と一緒だったら、全然ありだと思うし、むしろおつまみとしてはすごく合う。イナゴ系の脚の長いやつを素揚げでいただいたのですが、食感といい、味といい、揚げると赤くなるとこも含めて、エビの尻尾によく似てる。パリパリで香ばしく、美味しい。で、たまにこの脚が歯の間にひっかかったりするんですけど。お酒と一緒に飲むと、ほんとにおつまみとしてちょうど良い。

虫食、ありだと思います。完全に今の食事と差し代わる気はしないですが、「食」の境界を広げるのは可能性があると思いましたよ。
by t0maki | 2017-04-09 16:00 | ライフスタイル>フード・酒 | Comments(0)