【神田・秋葉原】 食をテーマに日本の文化と歴史を感じるフードツアー
2017年 03月 02日
「食」と、食にまつわるストーリーを舌と、頭と、ハートで味わうツアー。「PRAGUE FOODIE TOUR(プラハ フードツアー)」をひとことで表現するとそんな感じ。プラハ市内のいろんなレストランをハシゴしながら、ローカルフードを楽しみながらそこにある文化や歴史、物語を感じる、と。
そんな最高のツアーに友人たちが参加している時に僕は何をしていたかというと、うっかりパスポートを盗まれたために警察や大使館を巡りながら青い顔して冷や汗をかいてた。幸い、パスポート再発行の手続きが完了して、友人たちと合流したときにはフードツアーはもう終盤近くで、かろうじてその雰囲気をちょびっと味わえたくらい。……残念。
僕のへまでチェコ政府観光局の方も巻き込んでご迷惑をおかけしてしまったので、日本に帰国してから僕なりのフードツアーを企画して、ご招待しました。神田須田町から秋葉原を通って末広町まで。伝統と電脳のはざまで「食」をテーマに日本の文化と歴史を感じるツアープランです。よかったら、みなさんもどうぞ。
かんだやぶそば
いわずと知れたソバの名店。1880年創業で、震災や空襲を生き延びたのですが、2013年に火災があって一時休業。2014年に再オープンして今に至る、と。入店したときに、どくとくの掛け声があるんですよね。
竹むら
「やぶそば」で蕎麦をすすってから、「竹むら」で甘いものを味わうってのは、定番コースですよね。藪と竹。実は、それぞれの店を経営している主人は親戚同士らしいですよ。残念ながらこの日は日曜日だったので、この甘味処は素通りで。
N3331
世界で最も電車に近い(?)と言われるカフェ&バー。旧万世橋駅のホーム跡がそのままレストランに。お店の両側をびゅんびゅん電車が通り過ぎていきます。このお店を企画・運営しているのは、この後出てくる「3331 Arts Chiyoda」を立ち上げたのと同じ「コマンドN」。代表の中村さんはアーティストでもあり、東京藝術大学教授も務めている方。中村さんは秋田出身なので、この店では秋田の美味しい日本酒や、いぶりがっこのおつまみもあります。
ここから、秋葉原のど真ん中を歩きます。大戦後の闇市から始まった、電脳街の起源とも言える、「ラジオガァデン」で電子パーツの平売りを眺め、細い路地を探検するように花房神社(今は周囲の建物が工事中なので一時的に外からも見える)をお参りし、フィギュア屋さんをちょっと覗いたりしつつ、末広町へ。
たいやき神田達磨
「あんこ」って、実は外国の方には不思議な食べ物に見えるみたい。赤い豆を甘く煮詰めるスウィーツって、よく考えたら確かに意外な食べ物ですよね。というわけで、たい焼きを買い食い。
3331 Arts Chiyoda (アーツ千代田3331)
前述の「N3331」と関連している施設ということで、ここでは「食」からいったん離れて「アート」を堪能。元中学校の建物をリノベーションして、現在は複合アート施設になっている3331には、アートギャラリーやショップ、休憩スペースやオフィス事務所など、いろいろなテナントが入っています。セミナーやイベントなども定期的に行われているので、僕も普段からちょいちょい立ち寄ってます。以前、ここのギャラリーショップでアート作品を販売してたこともあります。
Cafe ASAN
フードツアー開始から約4時間。最後に訪れたのが「Cafe ASAN」っていうカフェ。「2k540 AKI-OKA ARTISAN」っていう、「ものづくり」をテーマにしたショップが集まる商業施設の一角にあります。ハンモックに揺られながらゆったりまったりとツアーの振り返り。
僕は以前、今回のフードツアーの起点である神田須田町のオフィスで仕事をしていました。そして、仕事が終わると秋葉原を横切り、今回の行程にも登場する元中学校の「3331 Arts Chiyoda」の古い教室に通ってたことがあります。半年くらいの期間、その教室スペースを使って、個人的な創作活動をしていました。
5年前の自分の居場所を再訪する旅のような、今回のフードツアー。なんとなく、自分の宝物を友達に見せるような感覚。食べつつ、歩きつつ、街を楽しみつつ。食をテーマにストーリーを紡ぐような。そんなフードツアーを自分で考えて、実行するのは楽しいですよ。
by t0maki
| 2017-03-02 19:09
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