チェコのプルゼニュで「ピルスナー・ウルケル」の醸造所見学

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今回のチェコ旅行は、チェコ政府観光局にご招待いただき、短期間でプラハ、プルゼニュ、ブルノ、リトミシェルなどの都市をほぼ日替わりで巡っていろんな体験をしました。世界遺産に触れたり、素晴らしい料理に舌鼓を打ったり、オペラ鑑賞や史跡観光など。感動する場所がいろいろありましたが、なかでも僕が個人的に「すげーな」と思ったのがこのプルゼニュにある「ピルスナー・ウルケル」のビール醸造工場。ここにある容量600リットルの巨大な銅製タンクはマッシュタンクとマッシュケトルと言い、実際に稼働しているところを見学。3組のタンクが常時ビールを醸造しており、1日に18回転。つまり、月産で約百万リットルのビールをこの工場で生産しているという。歩くだけで9キロもある地下のビール貯蔵庫など、中に入るとかなりの迫力。近代的な設備を導入しつつ、その工法は伝統を忠実に守っているという。
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この巨大なビール醸造工場を見ると、世界で一番ビールを飲むのがチェコ人だという事実もかなり納得がいくわけで。

実際、ピルスナー・ウルケルはすっきりしていて飲みやすい。食事をしながらでもずっと飲んでいられる。僕はこのチェコ旅行の期間中に、毎年一年間に飲むビールの総量くらいを一気に飲んだんじゃないかという気分にさえなった。その中でも、このピルスナー・ウルケルの貯蔵庫で飲んだ、樽から直接注がれた無濾過ビールは一生記憶に残る一杯でした。

そんなビール工場見学を満喫した後、チェコから帰る飛行機の中で、ピルスナー・ウルケルがアサヒビールに買収されるというニュースを読みました。なんというタイミング。そういえば、工場見学の際にそんな噂を小耳に挟んだので、ある意味納得。

このニュースが、実際に日本でピルスナー・ウルケルを扱っているお店にどのようなインパクトがあったのか気になったので、お茶の水でチェコから直接個人輸入でピルスナー・ウルケルを空輸しているお店に行ってみました。
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カウンター席で、まずはピルスナー・ウルケルを注文。飲みながら、お店の方にお話を伺ったところ、「今のところ特に変わりはないし、何か急に変わりそうでもない」とのことでした。日本でライセンスを受けOEM生産がされるようになれば大きくかわるかもしれないが、そうでなければあくまで海外戦略の一環ということになるだろうとのこと。機会があれば、アサヒビールの方にも聞いてみたいと思います。

さっき、スーパーのビール売り場にピルスナー・ウルケルのボトルが売ってたので、思わず買ってしまった。今後、このビールを飲むたびに、あの醸造所のことを思い出すだろうな。
by t0maki | 2016-12-25 02:48 | ライフスタイル>旅 | Comments(0)