ヤマハの二連覇なるか? にわかバイクファンですが「鈴鹿8耐」が面白そう
2016年 07月 27日
先日、初めてバイクに乗って走ってみた。二輪免許すら持ってない僕ら「超初心者」が、貸し切りのテストコースで最初はおそるおそるバイクにまたがる。エンジンをかけ、ゆっくりと走り出し、アクセルスロットル、前輪・後輪ブレーキ操作、クラッチ操作を覚えていって、ギアを変えられるようになってくると、もうすっかりバイクで走るのが楽しくてたまらなくなっていた。このままずっと走り続けたいと思った。
そう、バイクの話。
今年3月に、ヤマハ発動機さんからチケットをいただき、「東京モーターサイクルショー」を見に行ったのがそもそものきっかけ。それまで、バイクにほとんど興味はなかったし、チケットをもらってなかったらそのバイクイベントにも参加してなかったと思う。そこに集まったバイク業界の人たちや、バイク好きの人たちを見て、「なるほど、こういう世界があるんだなー」と思いました。
その時、たまたま見たトークショーが、「JSB1000」四連中の中須賀選手と、ヤマハ発動機技術本部MS開発部長の辻さんだったっていうのも、面白い偶然。昨年、創立60周年を迎えたヤマハ発動機の「レースにかける想い」が伝わってくる興味深いトークセッションでした。この時はまだ、自分がバイクに乗るなんて、想像もしませんでしたけど。
その2カ月後に、ヤマハ発動機さんのご招待でツインリンク茂木で開催された「全日本ロードレース選手権」を見に行って、中須賀さんがぶっちぎりで優勝するレースを目の前で観戦しました。試合後は、ヤマハのピットを見学中の僕らと一緒に記念撮影もしてくれて、プロのレーサーってすごいな、と。「速く走る」っていうレーサーとしての資質ももちろんですが、プロはとにかくファンを大切にする。レースに勝つってだけでなく、業界全体を盛り上げようとするのが、本当のプロなんですよね。
そして、掛川にあるデイトナ社のロードテストコースを貸し切りにして、ヤマハ発動機さんにご招待いただいてバイクに乗ったのが先週の土曜日。東京に戻ってきてその興奮冷めやらぬ中、「YAMAHA 8耐 MEDIA CONFERENCE」が六本木で開催されるということで、参加してきました。
バイクに無縁だった僕でも、「鈴鹿8耐」の名前くらいは知っています。
鈴鹿サーキットで開催される、8時間の耐久レース。正式名称は、「FIM世界耐久選手権シリーズ "コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース」っていうらしいですね。
昨年は、中須賀選手と、MotoGPライダーのポル・エスパルガロとブラッドリー・スミスがチームを組んだ「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が見事優勝。そして今年も、中須賀選手とポル・エスパルガロ選手に、アレックス・ローズ選手を加えた「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が二連覇を狙います。
そしてもう1チーム、先日中須賀さんとともに2016年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦のJSB1000を走って見事3位でゴールした野左根航汰選手。鈴鹿8耐の年齢制限最年少の18歳の時にプライベートチームから参戦した経験のある藤田拓哉選手。そしてオーストラリア出身のブロック・パークス選手を擁する「YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM」が鈴鹿8耐に挑戦します。YARTは、オーストリアを拠点に世界の耐久選手権に参戦する耐久レースのスペシャリスト集団らしいですね。
両チームとも、レースに使用するのはもちろん「YAMAHA YZF-R1」。MotoGP用レーシングマシン「YZR-M1」の技術思想を体感できる市販車として開発されたバイクです。
今回「鈴鹿8耐」にエントリーしている68チームのうち、15チームが「YZF-R1/YZF-R1M」による参戦。これは、ホンダの「CBR1000RR」(20チーム)に続く台数の多さとなっています。
今回のヤマハのメディアカンファレンスには、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」と「YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM」各チームの選手と監督、そしてヤマハ発動機のMS戦略部長の河野さんと、MS開発部長の辻さんも登壇され、鈴鹿8耐への意気込みが感じられる熱いイベントになっていました。
前回、鈴鹿8耐に優勝した直後に、レースの反省点として150点もの課題の洗い出しを行ったという辻氏。その中には、技術的なもの、運営的なものを含め、さまざまな課題が見えてきたとのことですが、「その中で、特に大きな課題は何でしたか?」という記者の質問に、「うーん、ポルがペナルティを受けないようにすることかな」っていう回答に、会場から笑い声が。
この発言は、昨年のレースの際にエスパルガロ選手がセーフティーカーを追い抜いたと見なされ、30秒間のピットストップペナルティを課されことから。ポルは、「もう大丈夫。二度と同じ間違いは繰り返さないから」ってコメントしてました。
「最速の挑戦者たれ」というスローガンのもと、鈴鹿8耐二連覇を狙うヤマハに注目したい……なんて、バイク初心者の僕が言うのもなんですが。
レース、楽しみにしています。
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀 克行 選手
ポル・エスパルガロ 選手
アレックス・ローズ選手
吉川 和多留 監督
YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM
ブロック・パークス選手
藤田 拓哉 選手
野左根 航汰 選手
マンディ・カインツ監督
鈴鹿8耐スペシャルサイト | ヤマハ発動機株式会社 - レース情報
http://race.yamaha-motor.co.jp/sp/suzuka8h/
by t0maki
| 2016-07-27 09:12
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