あの北海道は、浄化の旅だったのかな
2016年 06月 28日

まるでホテル全体が雲の中のような。霧に包まれた「ホテル甘露の森」に到着したのは、土曜日の夕方。
今回の北海道旅行を振り返ると、やたらいろんなところで霞や煙を浴びていたように思う。

余市のニッカウヰスキー蒸留所。ウイスキーの原料となる大麦は、ピートと呼ばれる泥炭で燻される。そして、内側を炎で炙った樽の中でゆったりと熟成される。ポットスチルで蒸溜するのも、火の力。蒸留所全体が、スモーキーなウイスキーの香りで包まれている。
ホテルに泊まって、翌日の朝の露天風呂が奇跡のように素晴らしかった。朝日が湯船に反射して、水面のゆらゆら揺れる光が壁に映ってる。そこに湯気が立ち上る様子がなんとも神々しい感じすらあって、ホントに自分がここにいて良いのかとも思った。これはもう、神様が現れるシチュエーション。

二日目に訪れたアイヌ民族博物館で、囲炉裏の火に炙られた鮭の干物。アイヌの着物に着替えて、村をしばし散策。ここでもばっちり火と煙。

夕食のジンギスカンと、巡り合った肉フェス。どちらも七輪の火と煙にしっかり燻されました。


火とか、煙とか、湯気とか霧とか、なんとも幻想的で象徴的な旅でした。
「浄化の旅」だったのかなぁ、とも。
ちょうど良い感じで、いろんなものを祓ってもらったような感じがする。
迷いがなくなったので、あとはばっちり進むだけ。
by t0maki
| 2016-06-28 01:02
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