吉岡逸夫著『青年海外協力隊の正体』 読書感想つぶやき

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吉岡逸夫著『青年海外協力隊の正体』を図書館で借りてきたので、これから読む。こないだ、JICAの図書室にあって、気になった本。
posted at 20:40:44

そもそもの、「ボランティア」イコール「無償」っていうのは、やっぱり変だよね。自発的に行動を起こすのがボランティア。金銭の有無は関係ない。でも、金を払ったらボランティアじゃないっていうイメージが定着している。
posted at 20:43:43

ボランティア自体の、なんていうか、押しつけの善意みたいのとか。全部が全部そうではないけど、やっぱり一部独りよがりな偽善ってあるわけですよ。自分の懐が痛まない程度に寄付するだけとかね。それも悪くないけど、本気のボランティアはそういうことじゃない。
posted at 20:45:33

らへんを、読み進めたらなんか出てくるかな。
posted at 20:45:51

昭和40年に発足した日本の青年海外協力隊。モデルになったのは、アメリカの平和部隊(ピース・コー)、って納得。
posted at 20:53:43

「ボランティアなんだから」という呪文、こわいな。
posted at 21:16:51

2年限定の協力隊。一方で、海外に移住して、移民として生きた人もいる。なるほど。
posted at 21:48:26

時々いる、過剰な人。親切も過剰なら、自己主張も過剰。 これ、わかる。でも悪気はないんだよね。周りとの温度差があるだけ。良いと思う。
posted at 22:01:55

「ボランティア精神を捨てることでボランティアをする」
posted at 22:32:42

欲望にまみれ、品格と美徳を失った人々。尽きぬ欲望。その先に、幸せは存在しない。ならば、途上国の人達が幸せかというと、必ずしもそうとは言えない。なぜなら、彼らは文明国の退廃的な甘い蜜の存在を知ってしまっているから。
posted at 22:57:22

「文明」が生み出す虚しさ。しかし、その文明の恩恵がなければ、この社会は成り立たないし、オレらも満足に生きていくことができない。
posted at 22:59:33

ここで出てくる、縄文人と弥生人との対比。感情のままに生きた縄文人と、富を蓄えて文明を生み出した弥生人。昨日の、美術史のベクトルにも繋がるね。
posted at 23:01:48

この本は「ボランティア」を肯定も否定もせず、体験と取材に基づいた事実を書いている。そもそも「ボランティア」という言葉が誤って解釈されていることについて、正そうとしている。僕も、まさに同じ意見。無償の「施し」ではうまくいかない。援助する側も、される側も。
posted at 23:09:57

援助する側の自己満足と、援助される側の「援助慣れ」。もちろん、全部がそうではないけれども。 見えない上下関係の壁ができていないか?そんな壁は、取っ払ってしまった方がいい。「してあげる」じゃなくて「一緒にやる」
posted at 23:14:54

「ボランティアの面白さは他にもある。(中略)喜んでもらえれば万々歳だし、それよりも、当人自身が期待してなかったのに大きなものを得てしまう、助けようと思ったのに助けられてしまうという大転換が時々あるところが、ボランティア活動のもう一つの醍醐味だと思う」に、同意見。
posted at 23:22:38

面白い。昨日の美術史の勉強会とシンクロした。縄文と弥生。無意識的か意識的か。途上国と先進国と分けてるけど、何をもって「先進」とするか。先進はただよ矢印に過ぎない。今向かっている「文明」は、やがて行きつくとこまで行き着いたら折り返す「振り子」の動きをしているから。
posted at 23:27:30

ここでいう「振り子」は、単純に往復しているのではなく、実は回転しながら移動している。なので、ラファエロが度々現れつつ、その都度少しずつ変わっていく。文明も、台頭するたびに中身が変わっていく。
posted at 23:29:12

日本を飛び出して海外に行き、外から日本を見ることで自分を客観視できるようになるってのは確かにある。でもって、海外で壁にぶち当たって、たったひとりで「途方に暮れる」ことによって自分の無力さを自覚しつつ、問題解決のために自分で動く、と。
posted at 23:33:28

そうか、JETとJICAの対比というか、比較も面白いトピックだな。人の流れば逆だけど、本質的なところでは似ている。
posted at 23:47:41

『青年海外協力隊の正体』読了。面白い本だった。18年前に出版された本だけど、今でも充分、いや、今だからこそ心に響いてくる。
posted at 23:54:54
by t0maki | 2016-04-19 00:18 | ライフスタイル>映画・書籍 | Comments(0)