町おこし、地域振興とその先
2016年 03月 07日

地方に活力を。町おこしとか、地域振興とか。そういった文脈で語られる際に、成果を表す鍵(KPI)になるのが、お金であったり、人口であったり。お金は、税収とか、経済活動に置き換えても良い。企業を誘致したり、あるいは起業を促したり。人口は、外部からの移住者を増やすこと。できれば、高齢化対策として、若い人にも来てもらいたい。
今回、西会津で地域活性をテーマにしたアイデアソンに参加して、いろんなアイデアが生まれていくのを見て、単純に「面白いな」と思いました。実現可能、不可能、効果の有無などはありつつ、こうしていろんな人が外部から集まって、みんなで考えてみる。このイベントこそが、地域活性に役立ってるんだろうな、と。
外から新しい風を入れるのと同時に、内側からも変わっていかなければならない。地元の人をどんどん巻き込んで、地域が盛り上がるべき。外部の人がビジネスアイデアを持ち込んで、自分だけが儲かる仕組みを展開したら、地元の人は良く思わないでしょ。だから、みんなでハッピーになれる仕組みなり、仕掛けなりが重要。
あと、地域振興の効果測定の指標として、お金と人口増加以外にも目を向けるべきものがある気がしました。例えば、文化振興。この場合の文化とは、昔から受け継がれる伝統文化や歴史、自然に加えて、現代の新しい文化。アートやカルチャーを振興のKPIにすること。お金をかけて劇場をつくるとかそういったこのとではないよ。外からいろんな人を招聘して、地域で学び、考え、それを町に還元するということ。学び場づくり。誰もが知識を持ち寄って、シェアできるような。
そういった意味で、学校を文化施設として再生するプロジェクトにはとても興味があります。ただ、そこで語られる文化は、地域に根ざした、皆で共有できるものの方が効果があると思うのです。海外アーティストを招聘して滞在型制作を行ってもらうのももちろん良いけど、それだけでは足りない。地元の人がしっかりそれを受け止めて、共有して、体験することで財産となるような仕組みまで含めないと。単なる一過性のアトリエと作品展で終わってしまう。
西会津国際芸術村は、海外アーティストにこだわらず、国内アーティストにも開放しているそうだ。あとは、地域の繋がりについても、カフェスペースを開放したり、いろいろ工夫をしている。
ここを目指してもっと人が集まるようになれば、さらなる地域振興に役立つと思います。
by t0maki
| 2016-03-07 09:10
| 乱文・雑文
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