とりあえず飛び込んでしまえばいい

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昨年、僕はマスターズ陸上競技会に出場し、東日本のM40(40-44歳男性)のクラスで、200m 6位・400m 3位の成績を残しました。と書くと、なんか凄そうですけど、実はそんなにたいしたことなくて、走ったグループの中では完全にビリ。銅メダルも、参加賞のようなもの。
それでも、僕はこの経験を誇りに思っています。

走る前は不安でした。特に200mは、今まで公式大会では走ったことの無い距離。第3コーナーからスターティングブロックを使ってスタートするのも生まれて初めての体験。スパイクで全力疾走して、肉離れにならないか、とか。以前手術した右足首がもつかどうかも。正直ちょっと怖かった。

高校時代に陸上をやってて、400やハードルなどの短距離が専門でした。陸上が好きでした。高三で、周りがみんな部活を引退してく中、八種競技に参加することを決め、1人でトレーニングし、大会に参加。県大会13位っていう平凡な成績でしたが、その僕の陸上人生を総括するような二日間の競技は、とにかく楽しかった。高校で陸上の世界に未経験の状態で飛び込んで自分なりに満足のいく結果を残せたことが、その後大学留学をする決意に繋がり、高校の英語の授業が大嫌いで外国人とまともに会話したことも無いどころかそれまで一度も日本を出たことが無い自分が、いきなりアメリカへ。そこでアートと出会い、大学の途中でアート学部に転部し、卒業後はフォトグラファーやWebデザイナーを経て、今に至る、と。現在は広告代理店に勤務して制作を担当しつつ、週末は「日曜アーティスト」として趣味の創作活動をまったりと続けています。

何が言いたいかというと、「とにかく飛び込んでみればいいじゃん」ってこと。出来ない言い訳なんかしてないで、どうしたらできるかを考えよう。完璧なタイミングを待ってたら、いつまで経ってもスタートできない。今の状況で、できることを考え、実現する、と。

努力すれば報われるなんて単純な世の中ではないけど、とにかくなりふり構わず頑張ってると、たまに何かしら嬉しいことが起きたりもする。この年になって、陸上の公式競技会に参加して、ドキドキできるってのも、そう。うっかりメダルを貰えたのは、ちょっとしたオマケで、その体験と記憶そのものが、自分にとっての宝物。

この年になっても、いろいろ新しいことにチャレンジできるのが楽しくて仕方ない。

by t0maki | 2016-02-10 22:55 | Comments(0)