
リコーさんの社内にあるファブ施設、「つくるーむ」にお邪魔してきました。先日のfabcrosでのイベントの際にリコーの井内さんにお目にかかって、「行きたいです!」って言ったら、「良いよー」と。
デジタルファブリケーション施設を行脚してる、いちファンとしては、ぜひとも「つくるーむ」を拝見させていただきたいと思いまして。
ちなみに、冒頭の写真にあるのは、360度カメラのシータとラジコンヘリを組み合わせたような、ドローンっぽい試作品。「つくってみた」っていうノリで、こういうのを形にできちゃうのがスゴイ。
▼シータを店頭で手軽に充電させつつ、デモをしやすいようにしたクレードルっぽいアダブターのようなもの。実際にヨーロッパの店舗で使うらしいよ。

▼このヘッドマウントディスプレイ(スマホを入れるタイプの)がいろいろ工夫があって面白かった。

▼こんな風にカエルのマスクと組み合わせて。

▼フルフェイスのヘッドマウントディスプレイ!

▼ベジーにも会えた!てづくりのコントローラーも素敵

▼モノづくりの現場って感じで、良いなー。

▼もちろん、3Dプリンタも。レーザーカッターも、羨ましい。

この「つくるーむ」は、リコー社員なら誰でも使える、ものづくりの場所。新製品を開発するのが目的というよりは、どちらかというと創造性を発揮するための、なんかみんなで集まって楽しいことができそうな、ワクワクする場所といった感じがしました。こういう空間が社内にあるのって、ホントに羨ましい。
メイカーズムーブメントって言って、個人がインターネットやパソコンを使ってどんどんものづくりができるようになった時代、こういうファブ施設もどんどん増えてきています。ものづくりが好きな仲間が集まることができる、デジタルのシェア工房という雰囲気の場所。
レーザーカッターや3Dプリンターなど、いろんなツールを活用しながら、アイデアと創造性を広げていく。
ただ、そういう個人でファブ施設を使うものづくりにも限界はあって、その一つが流通と販売。個人の趣味で作るのは良いのですが、それをどうやって市場に出すかということ。そこで、クラウドファンディングが役に立つのですけど、ファブ施設の機材はいかんせん大量生産には向かない。金型から起こしてもらって工場で作るには、個人ではまだまだハードルも高いし。
そういった中で、こういう風に企業さんが立ち上げるファブ施設って面白いなーと思うのです。むしろ、大量生産をすでにしていて、流通や販売を確立してるメイカーさんが運営しているファブ施設って、もしかしたら、このミッシングリンクをうまく保管して、従来のものづくりと新しい創造性の潮流とを結びつけることができるんじゃないかな、と。もしかしたら、この「つくるーむ」で生まれたアイデアや製品が形になって、ここから何かが始まって、世界に向けて広がってくなんてのができたら素晴らしいだろうなぁ、と。
リコーさんの社内にも、その価値を分かってくれる人たちが徐々に増えてきているとのことで、今後がすごく楽しみ。
もっと他のファブ施設とかとも連携して、ものづくりのワクワクする感じを共有できるようになってくると、ホントに心底面白いことがここから生まれてきそうです。
また、遊びに行きますね。
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