

改めて、言葉って面白いなぁと思いました。公益財団法人国際文化フォーラム主催の『りんごをかじろう「ベトナム語辞典を編む』というイベントに参加してきました。
まずそもそも、個人で辞典をつくるっていうのがまだ想像もつかない中、著者である一橋大学の五味政信教授の講演。ほぼ個人で、18年かけて見出語約8,000語の辞典を編むという作業は凄まじいものがあるよね。もともと、ベトナムでは漢字が使われてたらしい。でも、漢字を離れ、アルファベット表記を選んだ。それってさ、日本語がいきなりローマ字になるってことでしょ?混乱とか反発はなかったんだろうか?
そこには多分、当時の識字率の低さがあったんだろうな。九割以上の人たちが文盲だったから、アルファベットで統一しちゃえ、と。そんな感じ?
言葉って、時代に合わせて少しずつ変わってく。日本人だって、ほんのひと時代前の毛筆の手紙が読める人は少ないもんね。言葉の変遷。
シェンチェン、トイラートマキ。
後半は、ベトナム語でベトナム語を学ぶ、ベトナム語講座。ダイレクトメソッドですね。僕も、スペイン語を勉強した時は半ば強制的にダイレクトメソッドでしたよ。留学中にチリ人の教授に初めてスペイン語を教わった時、アクセントがキツすぎて英語が英語に聞こえないっていう。もうほとんど、スペイン語でスペイン語を学んでました。そんなあの頃を思い出しました。
ベトナム人のズォンさんが、発音などを教えてくれて、本格的なベトナム語講座でしたよ。文字抜きで、まずは音を入れてく。しかも、そこであえて日本語を使わない。これは、良いですね。いやー、久々に全く新しいことを頭に入れようとして、なかなか覚えられなくて変な汗かきました。
言葉って面白いな、と。「りんごをかじろう」ってイベント、参加するのは今回3回目。「りんご」は「隣語」で、隣のコトバってこと。



今回はコーヒー飲み比べもあったり、お土産にベトナムコーヒーづくりの器具をいただいたり、今回も手作り感のあるアットホームなイベントで、3時間があっという間でした。
あ、指さし会話帳もしっかりありましたよ。
楽しかったです。
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