一生の間で何度も読んで噛み締めたくなる名著

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福島県双葉郡教育復興ビジョン推進協議会事務局から、「イノベーション東北」経由で募集があり、「福島の子どもたちの世界が広がる、100冊を選ぼう」という「小窓プロジェクト」へ応募させていただきました。

僕が推薦した本と、その推薦理由はこんな感じです。

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『アルジャーノンに花束を』 ダニエル・キイス著
まずは、日本語で読んでみてください。読めるところまでで大丈夫です。
そして、英語を勉強してから今度は英文の原書で読んでみてください。
読むたびに、あなたの読解力や、そのときの気分、それまでのあなたの体験や知識などの違いで、同じ本なのに感動するポイントや共感する部分が違ってくると思います。

何度も読み返してみてください。ときどきあなたが身長を測るように、この本であなたの心の成長を測ってみてください。

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実際に、この本は僕の人生の節目に何度も読み返しています。
最初に読んだのは子どもの頃。たまたま妹がこの本を買っていて、「面白いよ」と薦められたので。お薦めどおり、面白い本でした。
で、次に読んだのは、留学のために英語を勉強していた頃。原書を買って読みました。読んだといっても、まだ英語力がついていかず、理解できたのは最初の方だけ。それでもなんとかがんばって最後まで読みきりました。
その何年か後、アメリカ留学中に読んだときはだいぶ読解力がついてたので、主人公がどんどん知識を蓄えている中盤のシーンはすごく共感しながら読みました。
そして留学後。英語を使う機会がないまま、語学力も低下の一方で、そこで読んだときの感想は、なんかすごく辛かった。

今は、日常的に英語も使える環境だし、少しずつ語学力も取り戻しつつあるので、また読んだら感想が変わるだろうなぁ、と。

そういえば、日本でテレビドラマ化されたみたいですね。そちらは見てないですけど。

一度、スペイン語版も読んでみようとしてトライしたのですが、さすがにだいぶ単語も何もかも忘れてしまっていて、全然頭に入ってこなかった。またいつかトライします。

そんな感じで、読むたびにいろいろ感じ方や共感する部分が変わってくるので、定期的に読むのをオススメします。特に、英語を勉強している方は原書で読んでみると良いと思います。
by t0maki | 2015-05-23 00:35 | ライフスタイル>映画・書籍 | Comments(0)