電話と電卓のキー配列の違いからUIについて考えてみる

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電話と電卓。数字のキー配列が異なるのはなぜ?

始めて作ったメーカーがそう決めたから、とか、規格化しているから、と、いろいろ説があるようですが、それぞれの起源を考えると、ユーザーインターフェイスとして納得いくのではないか、と。

まず、そもそもの前提として、人間はものを数える時に1,2,3と数えていくってことがポイント。少ない数字から、多い数字へ。

で、今のパソコンのテンキーの元になっているのが、電卓。
電卓以前から計算機をつくっていたカシオが「最も多く使う0が一番手前にあったほうが使いやすいから」ってことでこういう配列にしたらしい。

▼電卓の配列
789
456
123


卓上に置く場合は、下のキーが手前ってことになるんだよね。
だから、電卓やパソコンのテンキー、さらにスーパーのレジなんかもこの配列。少ない数字が手前で、奥に行くにしたがって数字が多くなっていく、と。

さて、一方で電話。
基本的に電話って、ダイヤル式の頃から、壁にかかっているものだった。公衆電話とかも含めて、電話機の前に立つと、基本的にキー配列の上部にある数字の方が自分にとって近いんだよね。だから、配列の上部から順番に、1,2,3…と。

▼電話の配列
123
456
789


なので、スマホも含めてケータイ電話は全て、上から下に向かって数字が多くなっていく配列。もういっこオマケで言うと、銀行のATMなんかも、電話と同じ配列。なんか、興味深いよね。


スマホは、電話と電卓の機能が両方ついてるけど、そんなわけでキーの配列が違うと。
優れたUIって、そんな感じで何かしら理にかなっているものなんだよね、きっと。
by t0maki | 2013-10-20 21:10 | 乱文・雑文 | Comments(0)