週末は、ワイナリーへでかけよう!登美の丘ワイナリーツアー
2013年 09月 11日

東京から甲府まで、電車に揺られてちょっとした小旅行気分。久しぶりにハードカバーの本なんか読みながら。
「登美の丘ワイナリー 技師長が語る 特別ワイナリーツアー2013 秋篇」に参加してきました。前回の白州蒸溜所見学も含めて、サントリーさんのブロガー向けイベント参加は今回で3回目。顔見知りの担当者の方に「いやはやどうも、また飲みに来ました」って挨拶しつつ、ワイナリーへ。

今回の講師は、この登美の丘ワイナリーで醸造担当技師長をされていらっしゃる、高谷さん。スタイリッシュな拡声器とマイクを身に付け、「技師長」っていう肩書きらしからぬ、しゃべりのプロのような楽しいツアー。醸造技師長っていうから、もっと理系で研究開発畑のカタイ人だと想像してたのに、このギャップはホントに意外で、面白かった。
ワイン用のブドウ果樹園では、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロを比較。実際に味見もさせていただきました。「柵」で育てる方法と、「棚」で育てる方法があるみたい。地形を考慮にいれ、水はけや風の通りなんかも計算しつつ、いろいろ試行錯誤しながら育てているんだって。土壌の水分量の計測とか、ICT的な装置を導入しているっていうのも興味深いポイント。
▼こっちはカベルネ・ソーヴィニヨン

▼そして、こっちがメルロ

広い敷地内をバスで移動しつつ、次に訪れたのは、実際の工場。
大まかな流れはウイスキーとも共通するなぁと感じつつ、ただやっぱり違うのは、ボトリングの工程と、瓶熟成があるってこと。
ウイスキーは、もっぱら樽の中で熟成させるんですが、ワインは樽はもちろん、瓶に入れた後も熟成が進む、と。
ここらへん、前から疑問だったのですが、ウイスキーは蒸留酒なので空気に触れながら熟成されていく。で、ワインは醸造酒なので、なるべく空気に触れないようにして熟成させる必要があるんですね。なので、ウイスキーの場合は長い間樽にいれとくと「天使の分け前」って言ってどんどんお酒の量が減っていくんですが、ワインの場合は樽貯蔵で減った分も、あえて注ぎ足しをするとのこと。樽詰めするとき、きちんと継ぎ足し用のワインも用意しておくとのことですよ。だから、ワインは「天使の分け前」がない、と。
ウイスキーとワインとの、熟成の違いがようやく理解できました。

工場って、大好きです。この機能美というか。配管が縦横に張り巡らされてるのを見てると、萌えてきます。
しかも、見学の前の週に導入されたばかりの設備を見せていただいて、なおかつ普段は立ち入ることのできない醸造タンクを覗かせてもらったりとか、いやー、テンション上がります。


最後はやっぱり試飲タイム。やっぱり、貴腐ワインはうまいですねぇ。さらにさらに、今回は特別に1975年ものの赤ワインもいただいて、至福のひとときでした。商品化するには本数が足りないワインなど、運が良ければワイナリーで試飲できるそうですよ。

最後の懇親会で、技師長の高谷さんから直接お話を伺う機会がありました。詳しい話を伺っていると、やっぱり技師長さんらしく、真剣にワインづくりに取り組んでいらっしゃるんだなぁ、と。
農業へのIT技術の導入とか、貴腐ワイン用のブドウ収穫量のお話とか、サントリーとワインの歴史などなど。競合他社さんとのナレッジの共有の話とか、ここでは書けないような赤裸々なお話もいろいろ伺ったりしつつ、美味しいワインと食事のマリアージュ、いやぁ、良い時間を過ごさせていただきました。
以前、ボルドーワインのイベントには参加したことがありますが、国産ワインもなかなか。
というわけで、今後僕のブログには、ますます頻繁にお酒が登場しそうな予感……。
今回はサントリーさん主催のブロガー向け特別ワイナリーツアーでしたが、もちろん一般向けのツアーも開催されているので、興味がある方はぜひ。
サントリー 登美の丘ワイナリー
http://www.suntory.co.jp/factory/tominooka/index.html
by t0maki
| 2013-09-11 22:00
| ブロガーイベント
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