原稿を紙に書いていた時代『文士の筆跡』
2013年 03月 31日
ちょっと興味あって、先日図書館から『文士の筆跡』っていう本を借りました。5冊セットの大型本。持って帰るのが重くて大変だったけど。
作家さんの原稿とか、手書きの筆跡を見られるのが面白い。
青空文庫にも収録されている横光利一さんの『旅愁』っていう作品。
手描きの原稿はこんな感じ。
リアルに作者の執筆の工程が感じられて、面白いです。
手書きは味があって良いなぁと思いますが、今さらパソコンやスマホからの入力に慣れてしまった身としては、原稿書くのは手書きに戻れないなぁ、とも。
漢字とか、完全に「外部脳化」してるので、書けないもの。
あと、修正とか、順番の入れ替えとか、コピペとか。
文字の検索ができなかった時代なんて、考えらえない。
ただ、まぁ、こんなに文章が氾濫している時代だから、情報もその中に埋没していくみたいな感覚はありますけどね。
言葉がひたすら堆積していくイメージ。
その中から、Google Ngramとかでデータを分析してみるのも面白いって言えば面白いけど、文学作品の感動とかって、単語の分析とはまたちょっと違うところにあるんだよなぁ、とか。
と、まとまりと方向性のないままなんとなく書いてるこの文章も、堆積していく情報のちっぽけなひとかけら。
by t0maki
| 2013-03-31 16:04
| アート>もの書き
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