満員電車のクジラ
2005年 05月 29日

満員電車は失神したクジラを乗せ、そのまま何事もないように走っていた。
クジラは電車の揺れに合わせて頭をグラグラさせ、たまに白目を剥いたまま、こちらに顔を向けたりした。
超過密おしくら饅頭満員電車なので、失神したクジラは意識を失っても倒れることができない。
周囲の人間も、まるで気づかず、あるいは気づいても気づかないフリをしながら、ひたすら駅にたどり着くまで耐え忍んでいた。
その後、クジラがどうなったのか、僕は知らない。
by t0maki
| 2005-05-29 23:33
| アート>もの書き
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