「3331 TRANS ARTS 展+クラフト|エネルギーの学校 展 ジョイントトーク」に行ってきた

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今年の3月に3331 Arts Chiyodaで国際的に活躍されているオーストリア在住アーティストデュオのウーバーモルゲン(UBERMORGEN.COM)のお二方にお目にかかって、なぜかその後の打ち上げにも紛れ込んでしまったのは以前ブログに書いた通り。

『メディア・ハッキング vs コンセプチュアル・アート & the 0.01%』あるいは『ROCK.UM』
http://tomaki.exblog.jp/17605965/

で、前回のリサーチが実を結び、今回アート展を開催する運びとなったので、さっそくジョイントトークイベントに参加してきましたよ、と。

UBERMORGENからは、リズさんが出席。
キュレータの四方さんがモデレータとなり、ニコニコ学会βの江渡さん、ドリフターズ・インターナショナルの金森さんを加えたジョイントトークでした。

皆さんの話を聞きながら、僕はアートの制作における「感性」と「理論」みたいなところを考えました。

金森さんの創作手法は、かなり感性寄りな印象を受けました。シアター作品のつくり方にしても、参加者各人が作り上げて行くレイヤー式だという点と、そもそもドリフターズ結成も半ば自然発生的だったというようなエピソードとか。

一方、金森さんは理論的な感じ。メディアアートというフレームワークの中でニコニコ動画というプラットフォームを効果的に使ってニコニコ学会βを企画し、実施にこぎつけるところなど、さすがだな、と。

で、肝心のUBERMORGENですが、これがちょうど理論と感性のバランスが取れていて、例えば最初にメディアアートの「この部分」っていうだいたいの理論的な方向性は決めておきつつ、作りこみの段階ではかなり感性寄りな進め方という印象を受けました。
Google、Amazon、eBayとか、あるいは石油問題等、旬なキーワードをテーマにしつつ、それを実際に作品にする過程はアーティストとしての感性によるもの、と。

今回の「エネルギーの学校」にしても、事前のリサーチによる情報収集を重ねたうえで、「エネルギー」と「学校」というコンセプトができた後は、ひたすらアーティストとしての感性で作りこんでいます。「EISCAT」や「HAARP」っていうキーワードを見つけ、そこから連想される雲を使った映像やドット絵作品を制作したり、学校のレイアウトで膨大な資料をそのまま展示したり。
会場が元中学校の施設だったことも、いろいろな学校の備品をそのまま作品の中に活用できて、うまい感じでプラスになっていますね。

懇親会で久しぶりにリズさんとお話をして、ついでに本にサインももらっちゃいました。

3331 Arts Chiyodaで開催中の『クラフト|エネルギーの学校 展』は、12月02日(日)まで。
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『クラフト|エネルギーの学校 展』
日程:2012年11月10日(土)~2012年12月02日(日)
時間:12:00-19:00
休み:火曜日
料金:無料
会場:1F メインギャラリーB


ウーバーモルゲン 「クラフト | エネルギーの学校」:3331 Arts Chiyoda:アーツ千代田 3331:3331 ARTS CYD
http://www.3331.jp/schedule/001696.html
by t0maki | 2012-11-12 10:35 | アート | Comments(0)