この先10年間の目標

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10年後に届くウイスキーの事を考えてたら、なんだか自分の人生を考え直さないとなぁとか考えるようになって、とりあえずできるところから行動を起こそうとしているところ。

いつものように、戦略とか勝算とかもないままとりあえず感情の赴くままにジタバタしてみる感じになると思います。まぁ、そこらへん、大学卒業後にホームレスに片足を突っ込みながらロサンゼルスあたりで職探しをしてた頃からちっとも進歩がないなぁ、と。そもそも、留学を決意したのだってなんとなくフィーリングだけでしたし。なんかねぇ、国内の大学行くよりも、なんとなくしっくりきたんですよね、留学が。不思議なことに。そして、それは自分にとって正解でした!

普通に考えれば、学校の英語が苦手科目で海外に一度も行ったことも無いし、学校の授業以外では外人さんと会話したこともない高校生が留学するなんて言い出したら、普通止めるよね。止めないんですよ、うちの親。ものすっごい寛大なのか、あるいはあんまり深く考えてなかったのか。信用されてんだか無視されてんだか良く分からないですけど……。担任の先生には、遠回しにたしなめられました。まぁ、当然ですよね。高三のギリギリまで国公立目指して5教科みっちりきっちり勉強してたのに、いきなり英語一本。しかも海外って、ねぇ。

留学するために飛行機に乗ったのが、自分にとって初海外体験。あまりにも緊張しまくって、飛行中の約10時間、一度もトイレにも行けずにじっとしてたっていうのは、今だから言える笑い話。

で、留学したらしたで、途中から「アート学部」に転部ですよ。バカですよ、バカ。
その時点で、完全に就職する気なしですよ。アメリカで陶芸彫刻を専攻して、就職先なんて見つかるワケがない。案の上、就職活動中はホント死ぬかと思った。いろんな意味で追い詰められて。アメリカ西海岸を放浪しながら、すでに家が無い時点でホームレスなのですが、あともう少しで路上生活者になるところでした。

ロサンゼルスでようやく仕事が見つかって、最初の給料をもらったときに、オレ所持金が全財産200ドルだった。日本に帰る金もないの。
そん時思ったんだけど、いろんな人達に助けてもらって、今の自分がここにいるんだなぁ、と。卒業直前の個展で僕の作品を買ってくれた人達。あの収入がなければ、途中でとっくに金が尽きてたはず。「職探しの旅をする」っていうんで、友達がガレージセールみたいな感じで僕の陶芸作品を売ってくれたんですよ。売ったと言いつつ、いくつかはその友人本人が買ってくれたって聞いて、もううれしくて売れ残ったのはどれでも好きなの持ってってよ、と。
あとは、アート学部での制作活動が認められて賞をもらったのですが、その副賞の500ドルがなかったらもそうだし、そもそも受賞実績がなかったらもしかしたら写真の仕事もなかったかもしれない。

ロサンゼルスで知合いになった、絵画インストラクターの方が、たまたま知合いのデザイナーの方を紹介してくれて、その人の口利きで宝石デザイン会社の当時珍しかったデジタル広告部門へ就職。宝石の写真を撮るのと、それをPhotoshopでリタッチするのが仕事の内容。それがそのまま、現在のWEB制作の仕事に結びついてる、と。
さらにもっと言うと、そのデザイナーさんの知合いで、映像クリエイターをやってる方の口利きで、住む場所も見つけてもらいました。子供が独立した老夫婦の家で、部屋が空いているので使って良いよ、と。

そうなんだよなぁ。結局はそういう、人と人とのつながりなんだよなぁ。
だから僕も、きちんと人の助けになれるような人間になりたいと思うのです。困ったときに手を差し伸べられるような。そんな人になりたい。
今後は、今まで恩を受けた分、恩返しもしていきたいと思うのです。
頑張る人達を応援したい。そんな感じかな。

うん。なんとなく、この先10年間の目標ができたかな。

なんか相変わらずもやっとしてるけど、そんな方向性で頑張っていこう。
by t0maki | 2012-05-05 23:59 | 乱文・雑文 | Comments(0)