「アートマネジメント」を毎週英語で学びます
2011年 11月 28日
「日曜アーティスト」として、平日の仕事とは別に、現在AFTというアート団体のスタジオコースに在籍しています。もと中学校の教室を「アートスタジオ」として利用して、作品制作をしよう、というもの。
で、そのコースの一環として定期的に開催されるAFTの講義に参加できるという特典があります。
そもそも、僕が3331で創作活動をするって決意したのが、ここで開催された「アートとブログを英語で学ぶ」っていう講義に参加して、スタジオを見学させていただいたってことが直接のきっかけです。
というわけで、今回僕は「アートのための英語塾」というシリーズを受講してアートマネージメントについて学んでいます。講師は、ご自身も「トロールの森」っていう野外アート展示会のコーディネーターも務めるジェイミ・ハンフリーズさんと、キュレーターとして国際交流イベントやワークショップなどを開いている太田エマさん。
お二方とも日本語がかなり上手なのですが、中~上級編の講義は基本的に英語で行われます。
とまぁ、前置きはこのくらいにして、「アートマネジメント」とは何か。
アートに関わる展覧会やイベントを取り仕切るディレクターとかキュレーターの仕事っていう風に理解しているんですが、合ってますかね?
今回は、アート展を開催するにあたって、どのようなスケジュールと段取りでそれを実現するかということを参加者が考えるというワークショップ形式で、最後で太田さんとジェイミさんが実例を紹介して、質問を受け付けたり、という流れでした。
僕も、WEB制作でプロデューサという役割で仕事をしているので、プロジェクトを企画して、準備し、実行するという流れは非常に参考になりました。ただし、やっぱりアートや文化ってビジネスとは違うな、と思ったのは、「お金」の部分。ビジネスだったら、投資した分を回収して利益が出れば成功だけど、そもそもアートの場合は利益が第一の目的ではない(商業アート展は別ですが……)。ノンプロフィットのアート展の場合、お金はどうするのか、と。そして、そのアート展の「成功」は、どうやって判断するのか。その二点が気になりました。
資金というところで言うと、行政や団体に助成金を申請したり、スポンサーやパトロンを探したりというのが一般的。もちろんギャラリーだったら作品を売ったりするのでしょうが、やっぱりなかなかアートをビジネスに結びつけるのは大変そうだな、という印象です。どうやって予算を確保するかって言うのは、アート展を実行する上でかなり大きな課題ですね。
もう一つ、アート展の「成功」って何かということ。
いかにたくさんの観客の心に響いたか、その人達の人生に影響を与えたか、とか、そういう見えない効果が多い中、どうやって効果測定をして数値に落とし込むか。単純に、入場者をカウントするっていうのも一つの方法ですが、それだけではそのアート展の価値とか影響力ははかれなさそう。効果の数値化。アンケートとかかなぁ。
なんとなく、アート展って無事開催して、最終日までこぎ着けたら終わり、みたいな感じではダメだと思います。そこから先にどのように繋げるか、そこも重要じゃないかな、と。流れをつくるというか、今回はコレをやって好評だったから、次はアレもやってみよう、みたいな。結果を元に次に繋げる、と。
なんか良くまとまってないけど、せっかくこれから毎週講義を受けるので、これからもちょっと「アートマネジメント」について引き続き考えていきたいと思います。
というわけで、来週また第二回の講義がありますが、次回は展覧会をシミュレーションして各自でプレゼンするのが課題です。コンセプトづくりから設営まで。そっくりそのまま、自分の作品展の企画にしちゃおうとか思ってますが。
それにしても、アートと英語を両方学べるって、素敵すぎる。
個人的にはどストライクで楽しすぎる講義なのですが、以外と申込者が少ないみたいなんですよね。特に、中~上級者コースは人数が少なすぎ……。一回のみの受講もできるので、ぜひ皆さんも参加してみませんか?
クラスメイト、結構本気で募集中です。
ARTS FIELD TOKYO
http://artsfield.jp/
by t0maki
| 2011-11-28 00:00
| アート
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